二胡の修理というのはいろいろな種類があります。
二胡には大きく分けて、
木部を塗装した(比較的初心者用の花梨の材の物や、老紅木と言われる物には塗装がしてある物が多いです。)と、
塗装していない二胡があります。(比較的上級者用の高額の楽器は塗装されておらず木をそのまま磨き込んだものが多いです)
まずは、塗装が施されていない二胡に付いての補修方法です。
1)頭部の破損。
ボンドの剥がれ。
もともと本体と違う木で頭部は作られています。本体と他の部材をニカワなりボンドで接着してあります。
その接着がはがれたものは、きれいに平滑な面が現れます。
以前についていたボンドなりニカワを剥離して、再度平らに削り直し接着します。
接着後、表面を綺麗に一度削り上げて、磨きこんで仕上げます、ほぼ元の状態に近くなります。
何故ほぼというかと言いますと、もともとがボンドがはがれるというのは木が乾燥して動いてしまうからです。
動いた以上元の形とは変わります。その変わった物を平面だけ平らに直しても、付けた時には、必ず、ずれが生じます。
それを直すには周囲を削らなければいけません。
削ってから、100番、240番 400番1000番、そしてコンパウンドという、磨き粉でつるつるに仕上げるのです。
これは、どんな小さな、部品でも同じ工程です。
頭の木部の破損、
木が動いた時に、小さなひびが入る場合もあります。
それが何かの衝撃によって割れてしまうのです。
これは割れた面が木のささくれが目立ち、全体にザラザラとしています。
無くなっている物が無い限り、アルコールで表面をきれいにして、ボンドで接着します。その後、接着部分の多少の食い違いなどおきますから、そこを削って、最終的には磨きこんで仕上げます。削ってから、100番、240番 400番1000番、そしてコンパウンドという、磨き粉でつるつるに仕上げるのです。
尚、一度所有者ご自身でボンド鳴りでつけた後うまく着かずに再度取れてしまったものは、その付けたボンドを取り除くか、あるいはその部分を切り落として、再度接着しますので、2,3ミリは短くなってしまいます。
その短くなって形が自然でなくなったものは、削り込んで自然な形にもどします。
このように、たとえ頭が取れただけでも、かなり削り込みなどが発生します。
自然な形になるように削ったとしても、多少は元の形とは違いが出ます。本当に微妙ではあるのですが。
そのことをまずご理解いただくというのが、大切なことです。
それには、たとえ頭の修理と言えども、お客様と光舜堂との信頼関係というのが必要です。
これが修理調整の一番の問題でしょう。
私の友人の、ヴァイオリン製作者たちは、修理調整を半分、製作したヴァイオリンの販売が半分というくらいな生計です。
ところが、そこそこ売れるようになってしまいますと、ほとんどの人が、修理というのをやめてしまいます。
理由は、やってられないというほど、お客様とのトラブルが多いからです。
どんなことがトラブルになるかと言いますと、、、
それは次回。
二胡には大きく分けて、
木部を塗装した(比較的初心者用の花梨の材の物や、老紅木と言われる物には塗装がしてある物が多いです。)と、
塗装していない二胡があります。(比較的上級者用の高額の楽器は塗装されておらず木をそのまま磨き込んだものが多いです)
まずは、塗装が施されていない二胡に付いての補修方法です。
1)頭部の破損。
ボンドの剥がれ。
もともと本体と違う木で頭部は作られています。本体と他の部材をニカワなりボンドで接着してあります。
その接着がはがれたものは、きれいに平滑な面が現れます。
以前についていたボンドなりニカワを剥離して、再度平らに削り直し接着します。
接着後、表面を綺麗に一度削り上げて、磨きこんで仕上げます、ほぼ元の状態に近くなります。
何故ほぼというかと言いますと、もともとがボンドがはがれるというのは木が乾燥して動いてしまうからです。
動いた以上元の形とは変わります。その変わった物を平面だけ平らに直しても、付けた時には、必ず、ずれが生じます。
それを直すには周囲を削らなければいけません。
削ってから、100番、240番 400番1000番、そしてコンパウンドという、磨き粉でつるつるに仕上げるのです。
これは、どんな小さな、部品でも同じ工程です。
頭の木部の破損、
木が動いた時に、小さなひびが入る場合もあります。
それが何かの衝撃によって割れてしまうのです。
これは割れた面が木のささくれが目立ち、全体にザラザラとしています。
無くなっている物が無い限り、アルコールで表面をきれいにして、ボンドで接着します。その後、接着部分の多少の食い違いなどおきますから、そこを削って、最終的には磨きこんで仕上げます。削ってから、100番、240番 400番1000番、そしてコンパウンドという、磨き粉でつるつるに仕上げるのです。
尚、一度所有者ご自身でボンド鳴りでつけた後うまく着かずに再度取れてしまったものは、その付けたボンドを取り除くか、あるいはその部分を切り落として、再度接着しますので、2,3ミリは短くなってしまいます。
その短くなって形が自然でなくなったものは、削り込んで自然な形にもどします。
このように、たとえ頭が取れただけでも、かなり削り込みなどが発生します。
自然な形になるように削ったとしても、多少は元の形とは違いが出ます。本当に微妙ではあるのですが。
そのことをまずご理解いただくというのが、大切なことです。
それには、たとえ頭の修理と言えども、お客様と光舜堂との信頼関係というのが必要です。
これが修理調整の一番の問題でしょう。
私の友人の、ヴァイオリン製作者たちは、修理調整を半分、製作したヴァイオリンの販売が半分というくらいな生計です。
ところが、そこそこ売れるようになってしまいますと、ほとんどの人が、修理というのをやめてしまいます。
理由は、やってられないというほど、お客様とのトラブルが多いからです。
どんなことがトラブルになるかと言いますと、、、
それは次回。