二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ち ほぉです。
先日19日の営業日は、竹の二胡が完成しましたので
午前中は里地帰くんと打ち合わせ。
今回の、天然の四角い竹の二胡製作は、
産地との関係が深い里地帰くんからのご依頼で――― あ、この四角、
整形ではなく、天然ですよ!
ワタクシもてっきり、ときどき見かける四角いスイカとか果物みたく
人工的に整形しているのかと思っていたのですが、
なんと天然で四角く育って生えているそうなのです!!
「整形だったら、こんなに いびつじゃないよ!」 とは店主談。
たしかに。
きれいな四角形ではなかったので製作は本当に苦労していたようです。
しかも、そのまま四角を活かして安定良く作ると、
弾いていて弓が外弦に移ると角からガクッと落ちる。。。
店主は”楽器製作者”ですから、単にオモシロ楽器を作る事には我慢ならず、
音色と弾き心地に関して絶対重視でしたから、
いびつな四角い竹を前に、デザインが決まるまで大変でした。
更には棹も。
黒竹を使う事は早くに決定していましたが、ヘッド部分のデザインや、
軸をどうするか、の問題。。。
音色無視の、ただ刺せば良いわけではないので、それも苦労点。
しかし全ては、ヘグムを製作していた経験が非常に役に立ったそうです。
二胡の調整時に大活躍の『ヘグム粉』の開発にも一役買ったヘグム。
二胡から脱線したようでも、店主にかかると無駄な事は無さそうです(笑)
さて午後は、
一番最後の時間のTさん以外は、ご来店全員が西野二胡ユーザーという(笑)
しかしTさんも光舜堂で皮を張替えたりされてご信頼厚く、
今回はお嬢様用に入手していた安い楽器の頭が折れたと入院させに。
「でも弓は持って帰ります、これじゃないともう弾けない(笑)」
という福音弓。
Tさんは福音弓の威力を最近すごく思い知ったそうで、
現在はスペア用をご注文中でもあります。
そんなTさんの二胡の折れた棹を診ていた店主、
「これ安いって、幾らだったの?」
「え?」
「塗装はひっどいけど、物は良いぞ!良い音するよ、これは!」
メープルと思ってTさんが買った安い二胡は、実は高級な黄花梨でした!
「ひっどい、、、って」とワタクシ言いかけましたが、確かに
たまに店主をも惑わす木目まで再現するほど塗装上手な中国製にしては、
この二胡に関してはヒジョーに塗装仕事が粗雑。。
「随分また厚化粧しちゃいましたね。。。」
でも、この厚化粧がかえって傷痕を目立たなくしてくれるかも。
と言うのも、中国製の塗装の二胡は、
その塗装にどんな塗料を使っているか判らないので、
日本の塗料を使って傷痕をきれいにしようとすると、
逆にその中国製の塗料が溶けてしまったりするのです。
結果として、Tさんはとても良いお買い物だったわけですね☆
さて、今週のお客様達は西野二胡ユーザーの同志感が有ってなのか、
始めて会う方々も和気あいあいで集って、午後はずっと賑やか。
そんな中いらした或る会員さんは、この日は西野二胡ではなく、
登録してあった中国製の二胡の調整でした。
店主が皮を張替えたこの二胡は、中国人の先生も褒めてくれたそうですが、
「音色が明るすぎる、と言われて。。。」 との事。
離れた所でワタクシとおしゃべりしていた別の会員さんはそれを聞いて、
「なにそれ意味わかんない!!先生の好みでしょう、それ?」
「うん、うん(笑)」 頷くワタクシ。
先生と私は好みが違うんです!ときっぱり言えるタイプの
気が合うワタクシ達(だから仲が良いのね♪)ですが、
そんな日本人二胡弾きさんは少数派でしょう。
一般的に、中国人先生の教室は先生の意見が強いですからね。。。
「意味、ほんっとーにわからない!」
「うん私もゼッタイに無理っ! 西野さんにも歯向かっちゃうもの!(笑)」
「!!」
さすがのその会員さんも、ワタクシの図太さ(ただ頭が高い?)には絶句???
それでもご依頼主さんは店主の調整で音色を整えてご満足いただけたよう。
おしゃべりに夢中になっていたワタクシは変化を聴いていなかったので、
「音色、暗く出来たんですか?」と訊いたら、
「整って音色が綺麗になったんですよ」と、傍で聴いていたKさんご夫妻。
傍でも調整による変化が良く判ったようです。
「この音なら先生もう何も言わないよ」と店主。
好きな音で自由に弾ける人が増えるといいですよね。。。
このご依頼主さんなんて、かなりの上級者さんですから、
最初から好みを貫いたって良いと思うのですケド。。。
また、別の西野二胡ユーザーさんも登録二胡の調整。
「弦も替えないと、と思うんですが、本番近くて替えられなくて。。。」
「本番いつ?」
「来週。。。」
「もっと早く来てよ~!!!」
しかし弦を外して見てみると、もうコシが無い!
「だめだな。これは替えてしまって頑張って1週間弾こう?」
ホントは1週間前の弦交換はおススメ出来ませんよ?
皆さんは止めておきましょうね。
発表会直前の弦交換とかって、NGですよ!
でもこの会員さんはメチャ上手な方なので、
短期超集中練習で弾き馴染ませられる期待可。
今回はGOサインが出ました。
「あー全然違う!音色が良くなった!」
「まだ弦が馴染むまで音色はしばらく落ち着かないからね」
と店主が釘を刺すと、
「次は西野二胡持って来ます!今度は早めに。」
(笑)
そんな風にずっと賑やかで楽しい時間でしたが、
この日の話題の中心はやはり竹の二胡。
皆さんブログを読んでいて下さっているので、
「これかー!」と歓声をもって完成品を手にしていらっしゃいました。
そして、まぁ外見ばかりでなく音色が大好評で!!
かなり本気で購入を考え始めている(?)方もいるくらい(笑)
たぶん、既に西野二胡を手に入れたユーザーさんだと、
これから欲しくなるのは、こういう変化球なのかも知れませんね。
竹の二胡は、来年1月から正式に販売開始予定です。
ということで、23日の出張調整会の為に明日から関西入り。
調整会にお申込みの方々には竹の二胡のお披露目しますよ。
楽しみにしていてくださいね~♪
19日にご来店の皆様、ありがとうございました!
先日19日の営業日は、竹の二胡が完成しましたので
午前中は里地帰くんと打ち合わせ。
今回の、天然の四角い竹の二胡製作は、
産地との関係が深い里地帰くんからのご依頼で――― あ、この四角、
整形ではなく、天然ですよ!
ワタクシもてっきり、ときどき見かける四角いスイカとか果物みたく
人工的に整形しているのかと思っていたのですが、
なんと天然で四角く育って生えているそうなのです!!
「整形だったら、こんなに いびつじゃないよ!」 とは店主談。
たしかに。
きれいな四角形ではなかったので製作は本当に苦労していたようです。
しかも、そのまま四角を活かして安定良く作ると、
弾いていて弓が外弦に移ると角からガクッと落ちる。。。
店主は”楽器製作者”ですから、単にオモシロ楽器を作る事には我慢ならず、
音色と弾き心地に関して絶対重視でしたから、
いびつな四角い竹を前に、デザインが決まるまで大変でした。
更には棹も。
黒竹を使う事は早くに決定していましたが、ヘッド部分のデザインや、
軸をどうするか、の問題。。。
音色無視の、ただ刺せば良いわけではないので、それも苦労点。
しかし全ては、ヘグムを製作していた経験が非常に役に立ったそうです。
二胡の調整時に大活躍の『ヘグム粉』の開発にも一役買ったヘグム。
二胡から脱線したようでも、店主にかかると無駄な事は無さそうです(笑)
さて午後は、
一番最後の時間のTさん以外は、ご来店全員が西野二胡ユーザーという(笑)
しかしTさんも光舜堂で皮を張替えたりされてご信頼厚く、
今回はお嬢様用に入手していた安い楽器の頭が折れたと入院させに。
「でも弓は持って帰ります、これじゃないともう弾けない(笑)」
という福音弓。
Tさんは福音弓の威力を最近すごく思い知ったそうで、
現在はスペア用をご注文中でもあります。
そんなTさんの二胡の折れた棹を診ていた店主、
「これ安いって、幾らだったの?」
「え?」
「塗装はひっどいけど、物は良いぞ!良い音するよ、これは!」
メープルと思ってTさんが買った安い二胡は、実は高級な黄花梨でした!
「ひっどい、、、って」とワタクシ言いかけましたが、確かに
たまに店主をも惑わす木目まで再現するほど塗装上手な中国製にしては、
この二胡に関してはヒジョーに塗装仕事が粗雑。。
「随分また厚化粧しちゃいましたね。。。」
でも、この厚化粧がかえって傷痕を目立たなくしてくれるかも。
と言うのも、中国製の塗装の二胡は、
その塗装にどんな塗料を使っているか判らないので、
日本の塗料を使って傷痕をきれいにしようとすると、
逆にその中国製の塗料が溶けてしまったりするのです。
結果として、Tさんはとても良いお買い物だったわけですね☆
さて、今週のお客様達は西野二胡ユーザーの同志感が有ってなのか、
始めて会う方々も和気あいあいで集って、午後はずっと賑やか。
そんな中いらした或る会員さんは、この日は西野二胡ではなく、
登録してあった中国製の二胡の調整でした。
店主が皮を張替えたこの二胡は、中国人の先生も褒めてくれたそうですが、
「音色が明るすぎる、と言われて。。。」 との事。
離れた所でワタクシとおしゃべりしていた別の会員さんはそれを聞いて、
「なにそれ意味わかんない!!先生の好みでしょう、それ?」
「うん、うん(笑)」 頷くワタクシ。
先生と私は好みが違うんです!ときっぱり言えるタイプの
気が合うワタクシ達(だから仲が良いのね♪)ですが、
そんな日本人二胡弾きさんは少数派でしょう。
一般的に、中国人先生の教室は先生の意見が強いですからね。。。
「意味、ほんっとーにわからない!」
「うん私もゼッタイに無理っ! 西野さんにも歯向かっちゃうもの!(笑)」
「!!」
さすがのその会員さんも、ワタクシの図太さ(ただ頭が高い?)には絶句???
それでもご依頼主さんは店主の調整で音色を整えてご満足いただけたよう。
おしゃべりに夢中になっていたワタクシは変化を聴いていなかったので、
「音色、暗く出来たんですか?」と訊いたら、
「整って音色が綺麗になったんですよ」と、傍で聴いていたKさんご夫妻。
傍でも調整による変化が良く判ったようです。
「この音なら先生もう何も言わないよ」と店主。
好きな音で自由に弾ける人が増えるといいですよね。。。
このご依頼主さんなんて、かなりの上級者さんですから、
最初から好みを貫いたって良いと思うのですケド。。。
また、別の西野二胡ユーザーさんも登録二胡の調整。
「弦も替えないと、と思うんですが、本番近くて替えられなくて。。。」
「本番いつ?」
「来週。。。」
「もっと早く来てよ~!!!」
しかし弦を外して見てみると、もうコシが無い!
「だめだな。これは替えてしまって頑張って1週間弾こう?」
ホントは1週間前の弦交換はおススメ出来ませんよ?
皆さんは止めておきましょうね。
発表会直前の弦交換とかって、NGですよ!
でもこの会員さんはメチャ上手な方なので、
短期超集中練習で弾き馴染ませられる期待可。
今回はGOサインが出ました。
「あー全然違う!音色が良くなった!」
「まだ弦が馴染むまで音色はしばらく落ち着かないからね」
と店主が釘を刺すと、
「次は西野二胡持って来ます!今度は早めに。」
(笑)
そんな風にずっと賑やかで楽しい時間でしたが、
この日の話題の中心はやはり竹の二胡。
皆さんブログを読んでいて下さっているので、
「これかー!」と歓声をもって完成品を手にしていらっしゃいました。
そして、まぁ外見ばかりでなく音色が大好評で!!
かなり本気で購入を考え始めている(?)方もいるくらい(笑)
たぶん、既に西野二胡を手に入れたユーザーさんだと、
これから欲しくなるのは、こういう変化球なのかも知れませんね。
竹の二胡は、来年1月から正式に販売開始予定です。
ということで、23日の出張調整会の為に明日から関西入り。
調整会にお申込みの方々には竹の二胡のお披露目しますよ。
楽しみにしていてくださいね~♪
19日にご来店の皆様、ありがとうございました!