二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

微調整のできる木軸の糸巻き

2010-05-11 10:11:24 | ■工房便り 総合 
以前から、人からも頼まれ、自分でも考えていた。

木の糸巻きのまま何か良い微調整金具できないか?

という問題。

此処に一つの答えを出したと思う。

簡単に言うと、糸巻きの軸が細くなれば、良い。

糸巻きの握るところは、普通30ミリくらいの丸、

1回転で、90ミリ動く。

普通の二胡の糸巻きの糸の巻いてあるところが10ミリくらいの丸

1回転で、30ミリくらい動く

約3分の1。

この比率が大きくなれば、手の動きが少し大きくても、先端の動きは、より小さくなる。

写真を見てもらえれば解るが、この糸巻きの先端は、3ミリの丸、

一回転で、9ミリ動く。

今までの二胡の3分の1。

微調整金具、や、金属軸、程ではないが、

今までの二胡に比べ、調弦は極端に楽になる。

これは好みだから、千斤の上に糸を巻く人もいれば、

微調整金具使う人もいていいのではないか。

全体の見た目という点では、この微調整木軸は、何も付けない分、

すっきりはしている。

後は、この先端部分、真鍮などの金属使う方が、耐久力はあるかもしれない。

これをやるには、木軸部分の木が、かなり硬い木、(黒檀やローズウッド)

でないと、木がいずれいたんで来ることも考えられる。

とりあえず、形にしてみた。

調弦してみたところ、金属軸のものとそれほどの差は無い時間でしかなかった。

他にもう一つ。

先端に、ボルトを仕込んでしまうという方法もある。

これは、金属軸と同じ考えだが見た目は全部木。

但し、先端部分の河口に無理が来る、もう少し煮詰めて、発表する。

西野和宏

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