二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

良くある質問その5、この二胡は良くないと言われたのですが?

2011-08-30 15:39:13 | ■工房便り 総合 
結論から行きます。

良くない二胡というのは有りません。


この質問。先生なり、先輩なりから、


「貴方の二胡は良くない二胡です、と言われたのですが、見ていただけますか?」


この言葉、殆ど月に1,2回はお聞きします。

どうも教室を変わって新しい教室に行ったり、

自分で気に入った楽器を購入した時に言われる事が多いようです。

良くないというだけで、どこが悪いという話ではないようです。

これは習っている方にとっては、かなりショックな話ですよね。


良くない二胡というのは有りません。

先生なり、先輩なりがどのような意味で行ったのか分かりません。


確かに、鳴りの悪い二胡というのは有ります。

しかし、調整で直ります。

確かに、高音の出ない楽器というのも有ります。

しかし、かなり調整で直ります。

確かに、雑音がいっぱいという楽器も在ります。

しかし、これも調整でほとんど直ります。

もっと言うと、弾きこめば、

しっかり弾きこめば、音の硬さもとれ雑音もかなり無くなる場合が多いのです。

残念ながら、直らない場合もあります。

それは唯一皮が歪んできた場合です。

あるいは、緩んできて、歪んだ場合です。

この場合は、皮を張りかえれば、直ります。

皮を張ってある弦楽器にとっては、皮の張り替えというのは、普通のことなのです。


全く直せないのは、木の種類によっては、重低音が出なかったり、音に重厚感が無かったり、する木の種類による、音の質だけです。


良くない二胡というのは有りません。

きちんと二胡の経年変化、季節による変化、また弾きこみによる変化に対応して、

定期的に、調整さえすれば、二胡は健全に鳴るものですし、みんな良い二胡なのです。

そのためにこそ、光舜堂は、会員制度をも作ったのです。

会員は、調整無料ですから、折に付けいらして下さい。

西野和宏


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