二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

ジョージ ガオさん

2014-04-22 11:10:33 | ■工房便り 総合 
程農化さんが亡くなってからもうすぐ2年になります。

一番仲の良かった中国人の演奏家でした。

たまには、レッスンをしていただいたり、目の前で二泉映月を弾いていただいたり。

とにかく二胡の楽器の威力というのを、それこそ演奏の凄さというのを実感させていただいたのが程農家さんです。

二泉映月の中のピッチカートの一音。

その一音の威力を、その一音に命を吹き込む演奏というのを、二胡で初めて味あわせてもらったのが、程農化さんでした。

そのように演奏できる楽器を作れともいわれました。

そのほか劉継紅さんにも度々お会いして、色々二胡の事を教わったりしましたし、

ジョージ ガオさんには、目の前で2時間も、私の楽器を弾いてくれてご自分の作った楽器と比べるのを聞かせてもらいました。

これはきつい勉強になりました。

この人たちの凄いのは、新しい物を否定しないことです。

より良い楽器を作ることで固定観念というのがありません。

演奏家は良い楽器を求めそれにこたえるのが楽器つくりでしょう。

二胡の音はこうでなければいけないなどという事は言いません。

自分の右手が音色を作り出すと思っているからです。

長年使っていた自分の楽器と私の作った新しい楽器とを比べて、私のを否定するようなことも言いません。

これ何人かいたのです。

ジョージガオさんは、蛇皮で作った二胡でこれだけ高音が出せれば最高だろう、でももっと!

たぶんこのように言われてから、もう3年たちます。

今はさらに進化していると自負していますが、、

ジョージガオさんは、自分で新しい楽器のアイデアをだし、更に人工皮の楽器を進化させています。

その楽器の威力というのを聴いた人というのは日本人の中には少ないかもしれません。

この楽器が果たして二胡の進化の本流になるのかはわかりません。

しかし一つの方向ではあると思います。(楽器つくりとしては私も負けないと思っていますから)

作った当初から樹種も変えさらに改良も加えて駒まで作っています(プラスティックです)

またどんな楽器になっているのかお会いするのがとても楽しみです。

それもまた鳴尾さんとの共演だというではないですか。



鳴尾弦楽団2ndコンサート

鳴尾弦楽団
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ジョージ・ガオ
二胡界のトップランナーが奏でる伝統楽器の新しい境地

2014年6月29日(日)
兵庫県立芸術文化センター
阪急中ホール
16:00開演(15:30開場)
前売/2500円 当日/3000円

George Gao    二胡随想曲
           第二号≪蒙風≫
           第三号≪�瓶動≫
           第四号≪戈壁≫
Led Zeppelin   Kashimir
Tan Dun     グリーン・ディスティニー
鳴尾牧子     風紋 他

特別ゲスト:竹中保仁(NPO法人神戸太極拳協会)

お問合せ:鳴尾弦楽団事務局 TEL 06-6333-4909 naruo_strings@huqin.cn1.jp












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