という批判もぼちぼちいただきます。
確かに、おっしゃる通り、、という部分もたくさんあります。
そもそも楽器の調整というのはどんなことでしょうかね?
ヴァイオリンなどでしたら、主に駒でしょうね。
二胡と違って始終トッカエ ヒッカエスルものではないですし、
表板の局面にきっちり合わせて駒の底面を削り合わせて、弦の溝の調整削り、
程度でしょう。
指板の削り直しやペグの削り直し、エンドピンの固定し直しなどは、修理に該当すると思います。
弦を交換するなどというのはヴァイオリンの世界ではみな自分でやるもので、調整などの内には入りません。
二胡の場合は、巻き方も定着していないので、これは調整に入るかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/56/b110e3569097664a6f230ce3eaf058ed.jpg)
これ正しい巻き方です。
木軸の穴から外に巻いていきます(先端に向かって)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c0/623a6377a92e212a61e1aaa6fe6b80ac.jpg)
これは正しくない巻き方です。
何故正しくないか、一瞬だけでも良いので考えてみてください。
????????
この考えるところから、調整というのが始まりますし、また理解を深めることで、二胡に対する愛情が増していくと思うのです。
弦は千斤で棹に向かって引っ張られています。
弓を運動させると弦は動きます、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c0/623a6377a92e212a61e1aaa6fe6b80ac.jpg)
この巻き方ですと、弓をアップした時に、折角千斤で調弦されているにもかかわらず、弦はこの画像では左、棹の方向に動く余裕を持ってしまいますので、
弦が少しでも弱くなると、
弓をアップした時に音程が狂います。
弦の新しく強いうちはそれほど目立たないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/56/b110e3569097664a6f230ce3eaf058ed.jpg)
このように巻いておけば、多少弦が弱くなってもほとんど狂いは出ませんね、
アップの時には巻いてある弦に固定されていますし、ダウンの時には、千斤が受けていますから。
そのためにも千斤は伸びにくいものを使うのが良いので、今では中国でも木綿の千斤を付けているところはほぼありませんね。
まあ、たぶん調整というのは二胡の場合、この千斤をその位置に対して適正な幅に巻く、
駒を選択して、皮のゆるみに合った高さと底面の形状に削り込むくらいかもしれません。
現状の二胡をこの10年見て来まして、思うのは、
調整の以前の問題、
木軸がガタついている、中には調弦できないくらいに、あるいは大のガタつき、弦を受ける溝が深すぎたり、
デンペンが、皮も弓も保護しないような状態であること、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/aa/672826374c793206116b6fc6315a502f.jpg)
これデンペンによる雑音の出ない形です、皆さんのと比べてみてください。
致し方なくテープなど張って、さらに、そのテープが傷んでボンドが弓毛に絡みついたり、、、
弓の毛が整えられておらず、ぼそぼそ抜けたり、たるんだり、
どちらかというと調整ではなく、修理に該当することを、光舜堂ではやってきました。
雑音が出てというのはもうこれは調整の問題ではなく、修理に該当するのでしょう。
今は、修理と調整の境目がはっきりせず、送ってもらっての調整だけというのは受けていませんが、
修理、皆さんの目から見て明らかな修理、胴割れ頭取れ木軸の折れ、木軸が抜けなくなったなどは、引き受けています。
調整というと皆さんご自分の好きな音色にしてくださいという事になると思うのです。
それは千斤や駒の役割で、
それ以前に、まずは楽器自体を健全に鳴らすという事が先のような気がしますが、
それらの修理に該当することのために皆さん頭を痛めているようです。
現状工房には常に4,5台の修理品が並んでいます、ヴァイオリンまで始めてしまった工房は、
今、まったくこれ以上の数は置けない状態です、
何しろ買い込んだ紫檀が山のようにありますから、これらを整理して(本当は楽器に作って売れてくれると良いのですが(笑))
また、本なども書いている最中でして、
これらが、何とか秋口には整理されると、、と、考えています。
その時(工房と仕事が整理できた時には)いわゆる送りでのいわゆる調整を始めようかと思います。
ただしお好きな音色にするという事は、光舜堂にいらしていただいて目の前で。
まずは、楽器として健全に鳴らせて、皆さんの演奏が雑音に邪魔されないで、楽しく二胡を演奏できる状態にする、
という目標を定めて、送りでの調整???修理を始めようかな、などと考えています。
今しばらくお待ちください。
確かに、おっしゃる通り、、という部分もたくさんあります。
そもそも楽器の調整というのはどんなことでしょうかね?
ヴァイオリンなどでしたら、主に駒でしょうね。
二胡と違って始終トッカエ ヒッカエスルものではないですし、
表板の局面にきっちり合わせて駒の底面を削り合わせて、弦の溝の調整削り、
程度でしょう。
指板の削り直しやペグの削り直し、エンドピンの固定し直しなどは、修理に該当すると思います。
弦を交換するなどというのはヴァイオリンの世界ではみな自分でやるもので、調整などの内には入りません。
二胡の場合は、巻き方も定着していないので、これは調整に入るかもしれません。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/56/b110e3569097664a6f230ce3eaf058ed.jpg)
これ正しい巻き方です。
木軸の穴から外に巻いていきます(先端に向かって)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c0/623a6377a92e212a61e1aaa6fe6b80ac.jpg)
これは正しくない巻き方です。
何故正しくないか、一瞬だけでも良いので考えてみてください。
????????
この考えるところから、調整というのが始まりますし、また理解を深めることで、二胡に対する愛情が増していくと思うのです。
弦は千斤で棹に向かって引っ張られています。
弓を運動させると弦は動きます、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/42/c0/623a6377a92e212a61e1aaa6fe6b80ac.jpg)
この巻き方ですと、弓をアップした時に、折角千斤で調弦されているにもかかわらず、弦はこの画像では左、棹の方向に動く余裕を持ってしまいますので、
弦が少しでも弱くなると、
弓をアップした時に音程が狂います。
弦の新しく強いうちはそれほど目立たないのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/56/b110e3569097664a6f230ce3eaf058ed.jpg)
このように巻いておけば、多少弦が弱くなってもほとんど狂いは出ませんね、
アップの時には巻いてある弦に固定されていますし、ダウンの時には、千斤が受けていますから。
そのためにも千斤は伸びにくいものを使うのが良いので、今では中国でも木綿の千斤を付けているところはほぼありませんね。
まあ、たぶん調整というのは二胡の場合、この千斤をその位置に対して適正な幅に巻く、
駒を選択して、皮のゆるみに合った高さと底面の形状に削り込むくらいかもしれません。
現状の二胡をこの10年見て来まして、思うのは、
調整の以前の問題、
木軸がガタついている、中には調弦できないくらいに、あるいは大のガタつき、弦を受ける溝が深すぎたり、
デンペンが、皮も弓も保護しないような状態であること、
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/1e/aa/672826374c793206116b6fc6315a502f.jpg)
これデンペンによる雑音の出ない形です、皆さんのと比べてみてください。
致し方なくテープなど張って、さらに、そのテープが傷んでボンドが弓毛に絡みついたり、、、
弓の毛が整えられておらず、ぼそぼそ抜けたり、たるんだり、
どちらかというと調整ではなく、修理に該当することを、光舜堂ではやってきました。
雑音が出てというのはもうこれは調整の問題ではなく、修理に該当するのでしょう。
今は、修理と調整の境目がはっきりせず、送ってもらっての調整だけというのは受けていませんが、
修理、皆さんの目から見て明らかな修理、胴割れ頭取れ木軸の折れ、木軸が抜けなくなったなどは、引き受けています。
調整というと皆さんご自分の好きな音色にしてくださいという事になると思うのです。
それは千斤や駒の役割で、
それ以前に、まずは楽器自体を健全に鳴らすという事が先のような気がしますが、
それらの修理に該当することのために皆さん頭を痛めているようです。
現状工房には常に4,5台の修理品が並んでいます、ヴァイオリンまで始めてしまった工房は、
今、まったくこれ以上の数は置けない状態です、
何しろ買い込んだ紫檀が山のようにありますから、これらを整理して(本当は楽器に作って売れてくれると良いのですが(笑))
また、本なども書いている最中でして、
これらが、何とか秋口には整理されると、、と、考えています。
その時(工房と仕事が整理できた時には)いわゆる送りでのいわゆる調整を始めようかと思います。
ただしお好きな音色にするという事は、光舜堂にいらしていただいて目の前で。
まずは、楽器として健全に鳴らせて、皆さんの演奏が雑音に邪魔されないで、楽しく二胡を演奏できる状態にする、
という目標を定めて、送りでの調整???修理を始めようかな、などと考えています。
今しばらくお待ちください。
それはさておき、本の出版はいつ頃の予定でしょうか?日常必要なお手入れが分かる本は手元にあると心強いです。
それと、将来送りでも調整が可能なら、本当にありがたいです。バイオリンみたいに数ヵ月単位でカッチリ手入れしないまでも、季節ごとくらいは定期健診みたいに調整をおまかせしたいですが、いかんせん遠いのと、古い楽器愛好者なので嬉しい話題でした!
本は、暑さがまだ残っているうちですかね??ほぉさんのお絵かき次第です。
でもこの本が出来たら、皆さんご自身で調整はできるようになると思います。
修理は光舜堂へ
すみません、ちゃんと内容を読む前に、興奮して前のめりにいつ出版されますか?とコメントしてしまいました。
秋口ですね、楽しみにです。
どのようなカテゴリがあるのか、今後少しづつ出していかれるのでしょうか。特に、二胡の材の樹種が気になります。
初めて伺った際に、持っていったマイ二胡の樹種を教えてくださったのに、こちらに知識が無いばっかりに??と思考停止しました。
家に帰ってどんな材か知って、更に大事にしよういう気持ちになりました。
疑心暗鬼で一杯になっていたり、お宝をそうとは知らず他人の言葉を鵜呑みにしたりする前に、知識を学べるガイドブックにもなるのかなあとあれこれ想像しています。
ほぉさまのイラストも、きっと大変だとは存じますが、日本の二胡弾きのためにファイトですー!
なぜ、その道の専門家がその道の事になると素人目には全知全能に映るのは、経験値とフィードバックが膨大だからなんですね。
次回は是非とも、超マニアックな紫檀のアロマ講座を受けてみたいです。紫檀が高価でなんだか神秘的なありがたい存在から、自然に生えていた植物の一種、生き物だと改めて思い直しました。
二胡の事、素材の事、音響の事、こちらでずいぶん学ばせてもらっています。
いつもありがとうございます!!