二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

二胡弾き列伝・音色の探究者。楠田名保子

2013-08-19 09:22:27 | ■工房便り 総合 
二胡は音色。

これはさんざん私も言ってきたことではありますが、皆さんの中でもこの音色という部分に魅かれて二胡を弾き始めた方は多いと思います。

二胡の音色は、その使う木の種類によっても違います。

インド紫檀、老紅木、黒檀、そしてシャム柿。これらは誰でもわかる位に、比べさえすればその違いは分かります。

もちろん、蘇州系の6角形、北京系の8角形その形によって音色は変わります。

たおやかな音色、激しい音色、沈んだ音色、明るい音色、いろいろ言葉で言ってもそれはしょせん言葉でしかありません。

音色は直接心に響きます。その音色のあり様で、今弾くその音楽の雰囲気も意味も、変わってきてしまいます。

でも、開放弦をふっと弾いただけで惹きつけられる音色というのも有ります。

二胡が音色と言われるゆえんは、その複雑さにあるでしょう。

女性の声の様に倍音が多いからとも言われます。

一音の中に沢山の音が混ざり合っているからでしょう。

迷える人の人生に、迷えるがゆえに含まれる沢山の感情に、それを選別しなくともそのまま受け入れてくれる音色だからこそ、二胡の音色は人を惹きつけるのかもしれません。

では、二胡の音色とは、と聞かれここで言葉で答えることは出来ません。

しかし、こうは言えます、とりあえずこの方の二胡の音色を聴いてみて下さい。

二胡の音色は?というご質問に対する、一つの答えだと私は思います。


彼女から送られて来た、プロフィールです。


楠田 名保子(Nahoko Kusuda)


二胡の音色を生涯追求した二胡演奏家 程農化氏(1955-2012)に2002年に出会い、師事。

翌年より首都圏中心にソロ活動を開始。式典等各種イベント演奏を行う。

その後広島にて民族楽器・西洋楽器や歌とのセッション、劇中音楽を経験。2007年広島でのリサイタルで好評を博す。

2009年よりシンセサイザーと民俗楽器(二胡・シタール・タブラ)の4人編成のバンド(シルス)にて関西拠点に活動。

関西、四国の寺院にて聲明や雅楽、舞楽との即興コラボ、法要での演奏等を行う。

2011年より東日本大震災支援ライブを行う。

二胡の指導にもあたり、各地にて演奏活動を行っている。

≪録音参加CD等≫ 北九州のシンガーソングライター 宗美佐氏「白龍馬」(バイルンマー)<2009>

程農化の二胡教本「美しい音色で二胡を演奏する方法」練習曲模範演奏<2012>





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