二胡工房 光舜堂

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甘い音色のソノケリン・CDM無料張替えプレゼント、第3号

2020-06-27 10:36:03 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
ソノケリンとというのは、インドの紫檀をインドネシアに移植したものと言われています。

ギターの制作する人たちが良く使うインドローズウッドと言われるものですが、

中には、ソノケリンと言って発売されているもの中には、小葉紫檀に近いものもあります。

私が知っているものの中では、、むしろ小葉紫檀系と思われる方が多いような気がするのですが、

もしかしたら、それは、二胡を扱っているせいかもしれません。

木場の中でも、インド紫檀の移植したものというだけで、どちらとはっきりは言わないところもあります。
(煩雑なので少し整理しようかと思いましたが、整理しきれませんでした)

本当に木の名前、というのは、その業種業種で少しずつ違っていたりもしますので、難しいですね。

いずれにせよ、ソノケリン

この、二胡のソノケリンはその縞の感じから行きますと、インドローズ系でしょう。

音に伸びがある、サスティーンというのだそうですが、音が伸びます。

甘い音色で伸びがあるのでとても色っぽい音になります。

ただ多少木が軽めですので、重厚感とう感じは出にくい木です。

そしてこの二胡の特徴的なのは、

手造りだということです。

現在ほとんどの二胡は機械生産です。

要するに刃物の形で形が決まってしまいますから、胴のどこを見ても同じ感じです。

まあ言ってみるときちっと作られているということでしょうね。

製品としては安定しますが、それぞれ違う板を、同じ形にしたからと言って、楽器としてよく鳴るとは限りません。

勿論見た目は綺麗です。

このソノケリンの二胡、胴のそれぞれの削り具合が違うのです、

見た目庭分かりにくいですが、多少歪んで見えます。

そして触ってみると、どことなく綺麗ね面ではなく、ゆがんでいるのが分かります

これはあえて、そのように削ったと思いたいです、私の二胡と同じように。

多分弾いてみて、削ってということを繰り返したのかもしれません。

木はそれぞれに硬さも、重さも違いますから、同じ型で削ったからと言って同じになるわけではなく。

むしろ硬いところは少し多めに柔らかいところは少なめに削るなどということで一つの楽器に仕上げます。

そんなことがどうして、解かるのかというと、手で削っているからです。

刃物に当たる感触というのはとても微妙に伝わってきますから。

いくら技術が進んで計測器も進んで、ある名器のそのままを同じように作ったとしても、決して同じには鳴らない。

それが、木でできた楽器です。

だからこそヴァイオリンなどもいまだにプロの制作者の手で作ったものが良いとされるのでしょう。

7.8年前でしたか、二胡の制作が許可制になったのだそうです。

その許可を得るためには、莫大な資金が必要であったためでしょう。一人二人で二胡を作っていた会社はほとんど、大きな会社に吸収されるか、

その下請けになるか、あるいはやめるかしてしまったようです。

ですから今はほとんどの二胡が、そのメーカーとしては同じ形の量産ものになっているようです。

極まれに、その量産の間に手作りの物を作っている会社もあるようではありますが、

採算は合わないでしょうね。

この楽器の特徴的なのは、その手作り味わいが形にまで現れていることです。

実はおかげで、CDMを張り込むときにかなり、大変でした、何しろ皮を張る部分の形状が少しずつ違っていまして。

角度も違えば平らでないところもあり、均一に張るのが難しかったのです。

かといってせっかく作者がそのように作ったのですから、削りなおしてというわけにもいきません。

ちょいと工夫して、何とかなったと思います。

音は、音色は、納得。

多分来週初めには送れるかと思います、?

海を越えて、

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