二胡の場合、元々が、ボリュームを求めて作られた楽器とは思えません。
もしかしたら、最初は、蛇皮では無く、
レバブのように、山羊皮だったのかもしれません。
あるいは、木の板が振動板として張られていたかもしれません。
いつのころからか、蛇の皮を振動板に使うようになって、
この音色は良い、と言うことになったのだと思います。
現代の、様々な、楽器と共演と考えた時、
二胡はボリュームが出ません。
ですから、いまの二胡作りと言うのは、ボリュームを出すことに重きを置いていると、
ある演奏家の方から、聞きました。
それはもちろんあるでしょう、
でも、その音色まで崩してというのは、なんとなく、したくないな、と言う感じはあります。
いまのところ、私の作った二胡は、
そのボリュームに関して言いますと、何人かの演奏家の持っていた二胡と比較していただいて、
出来たて、と言うことを、考慮しなくても、遜色ないねとは、おほめの言葉頂いてます。
ですから、私のいまの方向は、音色探しなのです。
但し、私は演奏家になれるわけも無く、なるつもりも有りません。
二胡を作る事に、嵌ってしまった、私としては、
物つくりの性で、より完全な楽器を作ることに、向かっています。
いまの二胡の形ですと、殆ど、良い皮を、如何に上手く張れるか、ということに楽器の質が掛っています。
確かに、9歳雌などという最上の皮を、時間をかけ、何度も何度も、伸ばしていき、
適正な、張力で晴れた時には、最上の楽器が出来上がります。
でも、その皮が、今ではもう殆ど入りません。
養殖の蛇だからです。
経済的には、4,5年くらいで、出荷するのが普通だそうです。
とすると、9歳等と言うのは、天然もの以外には、ないですし、
天然ものは、今では全く捕られていません。
しかし、二胡は、毎年100万という数が作られているといわれます。
ただ、蛇皮の良さだけに頼っていたとしたら、いままで以上の二胡は作れないわけです。
また、幾ら養殖とは言え、蛇は、ブロイラー等と違い、殆ど、天然の物と変わらない、生態です。
個体差も激しいですし、使える部分も少ないのです。
その、生産から、生態、また流通の大変さも有って、
二胡に使う蛇皮には、いくつも、摩訶不思議な、迷信がついて回っています。
多分、ギターや、バイオリンなどの様々な伝説より,
更に神秘性を持った、噂が、流れています。
皮は、見た目では、判断できません。
弾いてみるきり、判断のしようがありません。
弾いてみてください。
それから皮に関して更に、育たない皮も有ります。
種類によってもそうですが、張り方に依っても、育ちにくいのです。
楽器屋さんや、先生方から言われることがあると思います。
皮張ったばかりだから、鳴りは今一つだけど、
引き込めば、鳴り始めますよ。と。
でも鳴らない張り方と言うのも有りますし、
鳴らない、種類の皮も有ります。
これは自分で、作ってみて初めて分かったことです。
話が逸れて来ていますね、
次は皮による音色の違いです。
西野和宏
もしかしたら、最初は、蛇皮では無く、
レバブのように、山羊皮だったのかもしれません。
あるいは、木の板が振動板として張られていたかもしれません。
いつのころからか、蛇の皮を振動板に使うようになって、
この音色は良い、と言うことになったのだと思います。
現代の、様々な、楽器と共演と考えた時、
二胡はボリュームが出ません。
ですから、いまの二胡作りと言うのは、ボリュームを出すことに重きを置いていると、
ある演奏家の方から、聞きました。
それはもちろんあるでしょう、
でも、その音色まで崩してというのは、なんとなく、したくないな、と言う感じはあります。
いまのところ、私の作った二胡は、
そのボリュームに関して言いますと、何人かの演奏家の持っていた二胡と比較していただいて、
出来たて、と言うことを、考慮しなくても、遜色ないねとは、おほめの言葉頂いてます。
ですから、私のいまの方向は、音色探しなのです。
但し、私は演奏家になれるわけも無く、なるつもりも有りません。
二胡を作る事に、嵌ってしまった、私としては、
物つくりの性で、より完全な楽器を作ることに、向かっています。
いまの二胡の形ですと、殆ど、良い皮を、如何に上手く張れるか、ということに楽器の質が掛っています。
確かに、9歳雌などという最上の皮を、時間をかけ、何度も何度も、伸ばしていき、
適正な、張力で晴れた時には、最上の楽器が出来上がります。
でも、その皮が、今ではもう殆ど入りません。
養殖の蛇だからです。
経済的には、4,5年くらいで、出荷するのが普通だそうです。
とすると、9歳等と言うのは、天然もの以外には、ないですし、
天然ものは、今では全く捕られていません。
しかし、二胡は、毎年100万という数が作られているといわれます。
ただ、蛇皮の良さだけに頼っていたとしたら、いままで以上の二胡は作れないわけです。
また、幾ら養殖とは言え、蛇は、ブロイラー等と違い、殆ど、天然の物と変わらない、生態です。
個体差も激しいですし、使える部分も少ないのです。
その、生産から、生態、また流通の大変さも有って、
二胡に使う蛇皮には、いくつも、摩訶不思議な、迷信がついて回っています。
多分、ギターや、バイオリンなどの様々な伝説より,
更に神秘性を持った、噂が、流れています。
皮は、見た目では、判断できません。
弾いてみるきり、判断のしようがありません。
弾いてみてください。
それから皮に関して更に、育たない皮も有ります。
種類によってもそうですが、張り方に依っても、育ちにくいのです。
楽器屋さんや、先生方から言われることがあると思います。
皮張ったばかりだから、鳴りは今一つだけど、
引き込めば、鳴り始めますよ。と。
でも鳴らない張り方と言うのも有りますし、
鳴らない、種類の皮も有ります。
これは自分で、作ってみて初めて分かったことです。
話が逸れて来ていますね、
次は皮による音色の違いです。
西野和宏
ワタクシのようなド素人にとっては何が本当なのかさっぱり分かりません。
ぜしとも、解明をお願いするものであります。
いろんな製作者、先生が様々にこの方が良い、、と言われますですが、何故そうなのかという解説までついてこないのがワタクシにとってフラストレーションが溜まる原因なのであります。
冗談ですが、
今の二胡の場合、木の構造と言うのは、
出来上がった時から、殆ど変わりません。
何種類かはありますが、正直、中国の革新的な、若手の作家たち以外は、
工房も工場も、木の構造は変わりないのです。
それでは何故、楽器としての善し悪しでるかと言いますと、
皮でしかないのです。
続きは本文をお楽しみに。
Uさんいつでもいらしていただいて大丈夫なようになったと思いますよ。
とお伝えください。