二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

8月10(日) 台風にも打勝つ(?)福音弓 11:00~17:00

2014-08-15 17:48:07 | ○営業日の報告日記
二胡を愛する皆様こんばんは、鞄持ちほぉ です。
今年は台風が多くやって来そうですね、
既に各地で猛威を振るって被害を出しているようですが、皆様の地域はご無事ですか?
まだまだ季節的には早過ぎる筈で、これからの時期こそが台風シーズン。
どうか皆様お気をつけ下さいませ。


ということで、日曜日は東京も台風の影響で、
地元出発時はワイパーをかけても前方が見えないほどの土砂降りでした。
ところが、なんと万世橋に着いたら晴れておりまして、営業中はほとんど傘要らずでした。
とは言え、タイミングによっては思いっきり降られた方もいらっしゃったり。
とにかく遠方からご予約の方が多い日でしたので、大丈夫かなーと思ったのですが、
皆様ご無事で到着されました。
というか、遠い方ほどご予定を変えにくいので頑張って来て下さるのでしょうか?
本当だったらメチャ混みになる恐れアリの予約満員の日でしたが、
近くの方々が8組もキャンセルでしたので丁度良かったのかもしれません。


さて、この日は『弓の張替え』を開始して最初に受付した方々、のお渡し日で
数名の方々が台風にもくじけず受取にいらっしゃいました。
その場で楽器に付けて弾き具合を確認していただきましたが皆様大満足だったようです。
或る方は、早速ご自分の楽器に既についていた弓を外し、
「もう今日からこっちにします!」と。
しかも、外した弓も近々張替えることにするそうで!
いつも弾き始めに手元でザザザと雑音が出ると師匠に注意されてしまうので苦労している箇所が
張替えた弓だと全く雑音が出ないで弾けるとの事!
その感激っぷりから、いかに日頃その箇所を綺麗に弾くのが難しいかがうかがわれます
「この弓は、是非広めたい!絶対に広めなくちゃいけませんね!」
先生クラスの方にそう断言していただけて嬉しかったです。

「今までは腕が悪かったんではなくて、弓が未完成で不完全だったせい、が大きいよ」

と、店主は言います。
幼少期から弾き込んできた中国人の二胡弾きさんとは筋肉の育ち付き方が違いますから、
殆どの日本人二胡愛好家には従来品では技術的に無理がある事が多いそうです。
それでも皆さんは日々鍛錬され、上達なさっているわけですから御苦労がしのばれます。

二胡は今の形に落ち着いてからまだ約半世紀強しか経っていないそうで、
その完成度は西洋弦楽器に比べてまだまだ低く、民族楽器の域のままです。
劉天華さん以前は、二胡曲は第一ポジションだけで十分な曲ばかりだったのが、
ヴァイオリンを弾く彼の登場で西洋の音楽が取り入れられた曲が出来、
それによって必要とされる技術が変わったにもかかわらず、
もはや曲に楽器の進化が追いついていないのが今の二胡の、楽器としてのレベルだ、
と店主はよく言っています。
実際のところ中国人の方が西野二胡の鳴りや可能音域に深い興味を示すのも、
ある意味、新しい音楽の可能性を二胡で追い求める事が、
日本以上に進んでいるからかもしれません。

日本の二胡愛好家は、そもそも二胡を始めるきっかけとしても親中家さんが多いので、
中国曲ばかりを好んで弾く方も多いですが、
そうでない方々も増えつつある今、
今後は弾き手の音楽の方向性で、使う道具も変わる時代かもしれませんね。


とにかく、そんな方々を応援できる弓が出来たわけです。
それが、『 福音弓 』。
今週もサンプルを試しに台風にも関わらずご来店多数。
今週は、まだ完成品ではありませんでしたが、今まで持って来ていなかった
秋に発売予定の『 福音弓:東風 』もありました。

お試しになった方のご意見としては、
「これは、好み、ですね」
とのこと。 『西風』『東風』どちらが良い、ではなく、好みでしょう、と。
こちらも人気が出そうです♪
気になる方は試しにいらして下さいね!


ということで、台風の中いらして下さった皆様、
ありがとうございました。


















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