イノコズチは茎の節の膨らみが、中国では牛の膝頭に似ているところから牛膝(ごしつ)と呼ばれているのだそうですが、日本では牛ではなくて「猪子槌」で猪の仔の膝頭を連想して名前が付いたと言われています。その膨らんだ節にイノコズチウロコタマバエによって作られたさらに大きく膨らんだ不整形の球形~紡錘形の虫えい(虫こぶ)がイノコズチクキマルズイフシです。
最初のうちは緑色ですが後には赤味を帯びてくるようです。撮影した時には表面に沢山の脱出口が出来ていたので全て羽化したのだと思っていたのですが・・・
虫えい(虫こぶ)を切断すると漿質の内部には脱出口と一緒に黄色の幼虫が見られました。図鑑の解説文を読むと、年に何世代か繰り返して夏から秋は齢構成が複雑になって来るのだそうです。
10月以降は3齢幼虫で越冬体制に入り、3月中下旬に蛹化し、4月上下旬に羽化するのだそうです。
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