ドイツの植物学者モーリッシュの造語に「アレロパシー」というものがあります。ギリシャ語のallelo(相互の)とpatheia(被害)を合わせた言葉で、日本語では「他感作用」と訳されています。
秋になると休耕田や荒れ地にはびこって黄色い花を一斉に咲かせているセイタカアワダチソウが、このアレロパシーを武器にして勢力を広げているのです。
セイタカアワダチソウの地下茎からは「シス-デヒドロマトリカリアエステル」という長ったらしい名前のポリアセチレン化合物を出して他の植物の発芽や成長を抑えて自分の仲間だけの縄張りを広げているのです。
植物の世界にも領土拡大にはシビアな戦いが有るのです・・・
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