トウカイザクラ(↑)とコブクザクラは共にシナミザクラ(支那実桜、別名:カラミザクラ(唐実桜))を一方の親に持つ栽培品種ですが、その姿かたちはまるっきり違っています。
シナミザクラ(↓)は漢字で書くと「支那実桜」で中国原産の食用の桜で中国名は「桜桃」・・・つまり中国のさくらんぼなのですね。ちなみに西欧のさくらんぼはセイヨウミザクラとなります。花はエドヒガンなどよりも早く咲き、白色で小さく、雄しべは花弁と同じくらいか長く、一見ウメの花のように見えます。
トウカイザクラは通勤途上の畑の端や庭に何本か植えられているのですが、樹形が箒状の小高木なので直ぐにそれだと分かります。もう一方の親はコヒガン系と言われていますが、森林総研のDNA解析ではマメザクラ系の影響を受けているらしいですね。
花弁はピンク色で雄しべは花弁よりも短く、萼筒(がくとう)の形は釣鐘型、萼片の横皺が目立ちます。切り花として流通していて卒業式や入学式などには必ずと言って良いほど飾られていますね・・・
コブクザクラはもう一方の親がジュウガツザクラ(エドヒガンと言う説もあります)の落葉高木で、秋~冬と春の2回開花します。写真のコブクザクラは高崎市箕郷町のふれあい公園に10本ほど植えられているもので、ここ数日で可憐な花が咲き始めました。
雌しべを1~4本持っていて一つの花に数個の実をつけるので、子宝に恵まれているという意味でコブクザクラ(子福桜)の名前が付いたと言われています。
花弁は20~50枚もあって内側の花弁は細長く葯の痕跡が見られるものがあって雄しべが変化したものと分かります。咲き進んで日にちがたつとピンク色を帯びてくるため複数の色の花を付けているように見えて更に可憐な風情となります。
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