木とは関係ない魚の話ですが、上毛新聞の社会面に小さく「レッドマウス病 サケ大量死」なる記事が出ていたので、もう少し詳しく知りたいと思っていろいろと調べてみました。
発生が確認されたのは孵化放流用に養殖されていた石川県水産総合センター美川事業所(群馬県で言えば水産試験場かな・・・)のシロザケで、2月上旬に13万匹(約4%)のへい死が見られ、県が検査して3月2日にレッドマウス病の病原体を分離、確定検査で独立行政法人水産総合研究センター増養殖研究が3月10日にレッドマウス病であることが確認したというものです。
既に140万匹を焼却処分し養殖施設の塩素消毒も終了したようです。詳しくは農林水産省のホームページでご覧ください。
農林水産省ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/syouan/suisan/suisan_boueki/pdf/erm.pdf)の写真を縮小して作成しました。
レッドマウス病は持続的養殖生産確保法で特定疾病に指定されている魚類の疾病で、口や唇、あごなどが赤くただれ、内臓も侵されて肥大や出血が見られ稚魚は特に高率で死亡することもあるようです。(人間への感染は有りません)
農林水産省ホームページ(http://www.maff.go.jp/j/syouan/suisan/suisan_boueki/pdf/erm.pdf)の写真を縮小して作成しました。
「特定疾病」とは、外国では既に発生し被害が大きいものの日本では発生していない病気で蔓延したら甚大な被害が予想されるものが指定されています。現在11疾病が指定されていますが、有名なものにはコイのヘルペス病がありますね・・・
特定疾病が発生したら直ちに蔓延防止措置を取らなければならず、移動制限や焼却処分、養殖施設の塩素消毒などを行わなければならず生産者も行政もかなりの忙しさになります。実際、群馬県でコイヘルペスが発生した当初に行政側の所管部署にいた私は連日の対策会議や記者会見、所有者への移動制限措置や処分命令、施設の消毒への立ち合いなどでしばらくは休めなかった思い出があります・・・
レッドマウス病はサケ科の魚類ほとんどに感染し、特にニジマスが感受性が強いというので、蔓延したら生産者の方々は大打撃を受けるでしょうし、美味しい魚が食べられなくなったり釣りの楽しみが失われたりします。蔓延しないように今回の発生だけで抑えられることを願っています。
「にほんブログ村ランキング」に参加中です。お好きなバナーをクリックしてご支援をお願いします。(2537話目)
【アウトドア】 【釣り】
「人気ブログランキング」にも参加しています。こちらもクリックして応援をお願いします。
自然観察 ブログランキングへ
持続的養殖生産確保法関係法令集 | |
クリエーター情報なし | |
成山堂書店 |