木々が芽吹く前に最後の冬芽観察でもと思って校内を回っていると管理上の理由からなのかイヌシデの枝が無残にも切り落とされていました。
「イヌシデやアカシデは自然樹形が美しいのになぁ・・・それに樹木学実習にならないや!」と残った枝を見ていると白い毛に覆われ異常に膨れたものがたくさん着いていたので幾つかを高枝切りで採集して観察してみました。
ソロメフクレダニ(フシダニ科)によって芽が変形したイヌシデメフクレフシ(犬四手・芽・膨れ・五倍子)だったので、部屋に持ち帰ってルーペで観察・・・
大きさは8mm~25mmと様々、頂芽や側芽の一枚一枚の鱗片が肥大化して白い長毛を密生し球形になっています。
大き目なものを切断してみました。 右は正常な冬芽・・・
切断面のアップ・・・鱗片が肥大して重なり毛のようなものが絡み合っていて、その間にフシダニが無数にいるのだそうですが、小さいのでどこにいるのか分かりませんね・・・
葉が展開し始めればこの虫えい(虫こぶ)は見つけづらくなるので今の時期が見頃ということなのでしょうかね?
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