しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

超就職氷河期

2010年11月27日 | Weblog
連日の報道特番。今年の就職戦線の特番です。
有名大学卒業予定者でも今年の就職戦線は厳しいらしい。
30社、40社受けても内定を得られない学生が続発している。

求人がないわけではない。来春の求人総数は58万2000人で、新卒の就職希望者は45万6000人と求人の方が大きく上回っている。
なぜかというと学生達は中小企業に行きたがらず、就職先の希望は大企業に偏っているのだ。ということが原因らしい。

単純倍率が1000倍を超える企業が続出している。こんなところを受験すれば東大卒業予定者だって落ちる。
小生が36年前に聞いた頃でさえ、大手企業は東大卒業予定者でも3人に一人程度しか合格しない企業が多かった。
大手新聞社は数百倍。小生がかって受験した企業ですら30倍を超えていた。

大学の競争率はせいぜい40~50倍。大手企業は数百倍~数千倍の倍率だ。
有名大学生でも合格困難な状況はよくわかる。
それでも企業側は有能な人材が不足していると感じて「留学生」にターゲットを絞った即戦力を求めている。
「英語、韓国語、中国語、日本語」に堪能でハングリー精神が旺盛。
魅力的らしい。海外採用に力を入れている企業も増えた。
中国、韓国、インド、等日本より所得水準の低い国の人材を日本企業の給与で雇うことは優秀な人材を集める要因ともなる。
そのために日本での採用枠が更に減少することも今回の超氷河期と言われる就職戦線の原因の様だ。
現在在籍している社員より優秀な学生は多い。それでも採用しない。
「厳しい基準で選んでいる」ことが会社のプライドになっている。

「求められる人材像」が即戦力であり、安定志向重視の学生の希望と合致していない。
「地方はいや」「通勤に不便なところはいや」「人間関係で苦労したくない」
そう思う学生は態度が見えただけで不合格となる。

厳選採用が加速し、転職状況も悪くなっている。3年以内退職の若者でも「正社員」採用は中小企業でも困難となっている。
派遣.パート人口の増大はこれら転職組の受け皿だ。
一度入った企業はつらくても定年まで頑張らないと世間の風は冷たい。
リストラ、マイナス人事におびえ、憤りを感じるベテラン社員でも短気は禁物。
小生の場合でも定年後の再雇用に応募せずに安易な転職先が見つかるとたかをくくっていたが思うにまかせずいまだ無職の身。

パート勤務も結構長時間の連続勤務が多い。これはライフスタイルに合わせた企業側の勤務環境が整備されていないからだ。
人材が集めやすい環境が続くかぎり改善されることはあるまい。来月から12月。巷の風は就職先を求める人にとってまだまだ寒く厳しい。老若男女を問わずにだ。

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