「浚渫」(しゅんせつ)ちょっと見かけない言葉の様な感じです。
水底をさらって土砂などを取り除くこと。とあります。
夏を前に海岸清掃、海岸埋め立て等新潟の海辺の問題を考える機会があり、ひと月程前勉強会に参加しました。
新潟市の中心部を担う位置にある「新潟西港」は信濃川の下流口にあり、信濃川下流の流れが遅くなった水は一緒に流れてくる土砂が大量に川底に沈んでゆく。川底に堆積した土砂は新潟西港の航路を塞ぎ、船舶の航行ができなくなる。
新潟県では港の機能維持の為、航路の川底を掘り下げる「浚渫」を行なっている。という説明でした。
その浚渫土砂の量ははんぱでない。年間約「85万平米」新潟県庁舎を「升にして5杯分」という量でありました。
実に全国の浚渫土砂の7割を西港が占めている。そんな図もありました。
西港に隣接する新潟空港滑走路の沖合に「浚渫土砂」の投入を行なっているが数年後には処分場が満杯になるほど。と資料にある。
「海岸線(海水浴場)の確保」ということで処分先が決められているようだが、現新潟空港の滑走路が2~3倍になる埋め立て規模である。それでいて「空港拡張ではない」という。なにか裏がありそうな印象を受けた。
港湾管理者である新潟県がどのような意図で浚渫土砂の処分先を決めているのか市民の観察が必要な印象を受けました。
新潟県の隠れた財産なのか「浚渫土砂」やっかいものと思った土砂が資源となっている様な印象すらある。
市民、地域の声を聞いて柔軟に対応したい。と言った県側の姿勢を確かめてゆきたいものです。