しるしのないカレンダー

定年退職した自由人のBLOGです。庶民の目線であんなこと、こんなこと、きままに思ったことを書いてみたい。

何が真理で何が事実だったのか?

2018年07月27日 | Weblog

オウムの13人の死刑囚がこの世を去った。事実を知る最高責任者の口は永遠に塞がれた。最高責任者の指示に従った幹部の末路だった。

何故、教祖の麻原は「日本の犯罪史上最悪の凶悪事件」を起こしたのか。なぜ、高学歴な幹部が教祖の凶悪性に同調したのか。同罪となった自身の犯罪性に何故疑念をもてなかったか。途中で抜けた上祐は生きている。最後まで一人の教祖の教えに盲目的だった腹心のみが、その責任を命で贖った。一人の誤った指導者についてゆき、自らの責任となる事例は数多い。戦争行為は多くの場合、そうだった筈だ。それぞれ、自分にとって都合の良い「大義名分」を持ち、「正義の旗印を掲げて行動する」勝てば官軍。破れれば賊軍。その繰り返しが歴史だった。北朝鮮の将軍様、イランの最高指導者、数百万の殺戮をしたジンギス・カーン。同類の殺戮を行ったナチ。勝っていたら「官軍」だった筈だ。なんとも恐ろしい。何が事実だったのか。今が官軍の世の中なのか。賊軍が勝った世の中ではないのか。「トランプが正義」として主張する保護主義も、自由貿易を掲げる「日欧の正義」とどっちが勝つかで正義の評価が決まってくる。世の中、今が正義の世の中だと思っている人が大半だ。「世論」を操作できて「政権を維持できた人物」が正義とされている。勧善懲悪。北朝鮮でもそれが続いている。自分たちの指導者は「善」を行う将軍様なのだ。そこが怖い。一部の少数派でも正義と信じ、行動を起こす集団。反対派が大半死滅すれば、自分たちが主流派となる。それを狙う。「何が真理で何が事実か」永遠に答えは出て来ない。歯切れの悪い評論家のうめきのみ聞こえてくる。


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