手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2011年12月)

2012年01月09日 | 会員の作品
三谷和夫:とろろ汁兄弟九人分けて食みき今わが擂りて思ふまま食ふ(新アララギ2011.12)
佐々木フミ子:黄帽子の光りて遊ぶ子らの声除染されたる園庭にひびく(新アララギ2011.12)
関澤喜久子:こぞの米ひそかに業者買ひ漁り農家に米の無しと友言ふ(新アララギ2011. 12)
細田雄子:雨晴しの渚にたかぶり思ひたり馬並めて駆けし国守家持(新アララギ2011. 12)
小口勝次:礼文島香深港より利尻島鴛泊港へと名の良き地を行く(新アララギ2011. 12)
松本ゆき:境内に椎の実拾ひふるさとの里山を恋ふともどちを恋ふ(歌会2011. 12)
木村和子:雲動き黄金の稲田に影おとす農の不安を思ひつつ行く(新アララギ2011. 12)
千葉照子:霜月の日差し仄かに暖かく小蠅二匹が絵に止まりたり(歌会2011. 12)
須田博:オーダーのスーツ身に付け思ふらく服に身体を合はせし時代を(歌会2011.12)
今野英山:歴史なき町といへども若者の溢るるこの地に住めば楽しも(新アララギ2011. 12)
高橋毬枝:「助けて」といふ汝に一瞬動揺し身支度五分にてタクシーとばす(新アララギ2011. 12)
小熊宗克:雪の朝白きは白しと言うべきか会議へ向う足どり重し(歌会2011. 12)
山崎日出男:風鐸はみ寺の庇に静かなり孤高を生きし吾が師のごとく(歌会2011. 12)
岸野トモヱ:親族(うから)らが枕を並べてザコ寝する修学旅行を彷彿の通夜(歌会2011. 12)
金井加代子:人生に四季のあることありがたし春夏もよし秋冬もまた(歌会2011. 12)

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