手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2013年11月)

2013年12月13日 | 会員の作品
三谷和夫:沼の汚染減れども鳥も魚も減りこふのとり呼ぶは夢のまた夢(新アララギ2013.11)
佐々木フミ子:スーパーの賑はふは良しものを買ふ異国のをとめら楽しげにして(新アララギ2013.11)
細田雄子:引き籠りの子なりしに甥は震災後別人のごと復興の重機に励むと(新アララギ2013.11)
松本ゆき:絶滅危惧種と聞けばいとほし藤袴庭にそよぐを我は見てゐる(歌会2013.11)
木村和子:連日の猛暑は蝉にも辛からむ土に七年やうやく出でしに(新アララギ2013.11)
千葉照子:海の面に広がる筋を水脈(みを)と知る女川湾を望む山にて(歌会2013.11)
坂巻志津江:庭隅のひとところに増えし烏柄杓又残すかと植木屋が言ふ(歌会2013.11)
須田博:七十年の時経し今も目に残る学徒出陣の行進の様(歌会2013.10)
今野英山:まとひつく暑さに負けじと気張る顔みているだけで暑さ増しくる(新アララギ2013.11)
高橋毬枝:子と孫を思ひて買はむ永代供養墓便利良くして安全なるビルに(新アララギ2013.11)
小熊宗克:残業の窓より仰ぐ後の月ふるさと捨てて定年近く(歌会2013.11)
山崎日出男:色白の腕(かいな)しならせボール打つ老理髪師のサーブ返せず(歌会2013.11)
麦島和子:*草紅葉色付きそめし湿原に白樺の樹は白く際立つ(歌会2013.11)
岸野トモヱ:*行く潮と帰る潮とが交わりて白く泡立ち渦沈みゆく(歌会2013.11)
大倉康幸:*時々は大雨よ降れ何もかも洗い清めてほしい時あり(新アララギ2013.11)
小那覇暁美:*今日もまた昔話を繰り返す確かにあなたは変わってしまった(歌会2013.11)

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