手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2014年6月)

2014年08月14日 | 会員の作品

三谷和夫:街に残る森に小さき池ありて中の島には狸棲むといふ(新アララギ2014.6)
佐々木フミ子:日の差せる沼の面にありありと水面かけくる白き雨脚(新アララギ2014.6)
細田雄子:先生の「受けて報ゆるなき」と詠みまししを思ひて仰ぐ左千夫らの写真(歌会2014.6)
木村和子:この家に姉は友呼び話ししかひとり居にして数多の食器(新アララギ2014.6)
千葉照子:母の箸にいらだちて詠む歌ありて宮地先生の若き日思ほゆ(歌会2014.6)
須田博:田の面を素早く低くつばめ飛ぶ明日は雨にならんかと思ふ(歌会2014.6)
今野英山:今帰仁(なきじん)の丘に緑の屋根ありて朱塗りの回廊を子ら駆けぬけき(新アララギ2014.6)
高橋毬枝:こだはり性は父系の血だなといふ我が子甥は母系か鷹揚にして(新アララギ2014.6)
小熊宗克:耐へは耐へ神国不敗を信じゐしわれら老い病みて余命少なし(歌会2014.6)
山崎日出男:憧れを語ることなく離れ来て五十星霜へし集ひにその死を知りぬ(歌会2014.6)
麦島和子:*新しき依頼の仕事に立ち向かう人生最後の挑戦なりと(新アララギ2014.6)
岸野トモヱ:小杉(こすぎ)の地に生まれ育ちし友逝きて吾が行き慣れし家の又消ゆ(歌会2014.6)
大倉康幸:*片隅に雪残りたる小春日にニコライ堂のドーム輝く(新アララギ2014.6)
小那覇暁美:*期待値を低く定めて生きることそれもまたよし生き易かろうし(歌会2014.6)
相川盈子:*一面の雪へ踏み込み散歩する今朝は犬との歩調の合わず(新アララギ2014.6)
宮本通代:ティッシュペーパー缶詰下着買ひ溜めして増税前のささやかな抵抗(新アララギ2014.6)

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