手賀沼アララギ短歌会

千葉県我孫子市で開催している短歌会のブログです。一緒に短歌を楽しみませんか。

会員の作品(2021年3月)

2021年04月12日 | 会員の作品
三谷和夫:メモに似る単語つらねて二十二枚道中日記帳残しし人ら(新アララギ2021.3)
佐々木フミ子:心疲れて街灯の下を帰る道わが影二つ付きては離れて(新アララギ2021.3) 
千葉照子:隣人が阿部家へ討ち入り一番の功上ぐ「情けは情け義は義」なりとぞ  森鷗外『阿部一族』(歌会2021.3)
今野英山:ワンマンの友をたくみに躱(かは)しゐし妻君の挨拶涙に途切れとぎれに(新アララギ2021.3)
高橋毬枝:家出でて家事ちらつかぬひとときは自由な世界空気が甘い(新アララギ2021.3)
麦島和子:かたくなな夫の言葉に吾が思い未だ解れぬ口惜しく虚し(新アララギ2021.3)
岸野トモヱ:*ベレー帽わが贈りしを気に入りて粋なおじさん楽しみおりき(歌会2021.3)
大倉康幸:*多様性大事というのは形だけ今日もどこかで切り捨てられる(新アララギ2021.3)
相川盈子:*洋上風力拡大の記事切り抜きて息子の技術の出番を願う(新アララギ2021.3)
宮本通代:花の歌がいいねと言ひくれし熱き目で青空高く皇帝ダリア咲く 悼葛岡さん(歌会2021.3)
故 葛岡昭男:*母の背を摩るが如く虫干しに形見の帯を夏の陽に干す(新アララギ2021.3) 
丸山さち子:*子のように子犬を飼いしわが友は愛犬亡くしし日のわが心問う(新アララギ2021.3)
鈴木英一:常陸には縄文期より遺跡多し綿々と続く人住む地ゆえ(歌会2021.3)
永盛佑樹:はつらつと老婦人は下る坂の道吾に残るは自転車の風(歌会2021.3)

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