(牡丹 赤塚植物園)
志ん生の廓噺や夕ぼたん ころころ
昭和57年ある結社のおはなし・・・
誰にでもある初学の時代。
新同人 正木ゆうこ
本閉ぢて夜の雲よりはじまる秋
秋水のなかにゆつくり指ひらく
洋梨のみおぼえのなきふくらみよ
新涼の階段で会ふ異邦人
3句欄 中原道夫
核心がだんだん見えて葡萄食む
町となる話もありし葛の花
なにげなく本音つぶやくソーダ水
3句欄 大島雄作
銃眼より覗きて空の秋うらら
指先まで新妻のもの青葡萄
台風禍机の木目きはだちて
2句欄 ころころ
月不思議子規の碑の四拾円
沖の灯に少し距離ある夜涼かな
皆初めはこんなもの。ころころももう少し真面目に
勉強してれば・・