(てっぽうゆり 赤塚植物園)
鉄砲百合の狙いさだめし峠口
たまにはこんな詠み方もしてみました。
青畝さんのあの力が抜けていて的を得た詠み方は
魅力的ですよね。
子分跳び親分飛跳ばず蟇 阿波野青畝
これが数十年経た句なんですからね・・・・
秀句はいつも新しい。
きっと、ずーっとこの蟇を見ていたんでしょう。
あまり動かない大きい方に親分の貫禄を見た。
親分が右を向けば、右にいた小さな子分がひょいと跳んだ。
こりゃ、親分の威光はすごい!なんてね。
ず~と見ている。親分子分と感じるまで見ている。
これが本来の写生でしょう。
嘱目のお題で詠みこむのも俳句ではありますが・・・
短時間での嘱目や少し洒落た言葉で詠んでみても
なかなか自分の歴史に残る句は生まれないでしょう。
昨年の9月に参加した現俳の講演会での坪内稔典さんの
話のなかに、「句会の高点句で有ってもそれだけで、残る句
とは言えない」そんなような表現だったと思うのですが、
印象的でした。
ころころも目指すところはらしい俳句の確立なのです。
まだまだ修行がたりません。