6月24日

2007-06-24 00:03:25 | Weblog

   ( 羅漢石 )


    涼風や羅漢のまとふ苔衣


人づてに、椿山荘の庭にもう螢が舞ったと聞き、
昼間ながらそのせせらぎを見に行った。この庭には
湧井も数あり、各所に水を配していて夏に訪れるのに
いい所です。 滝、水車、筧、古井、湧水 どこを
通りぬける風も涼しく時間を忘れさせてくれます。
掲載の羅漢石もその中庭に5~6体置かれ、この一体
だけがこのように苔をさも衣のように纏っていました。


掲句はその場で詠めたものですが、「苔衣」とあまりにも
すぐに思い浮んだので、調べました。

新後撰和歌集
 「夜な夜なの涙しなくは苔衣秋おく露のほどは見てまし」  
一茶七番日記
  苔衣わざと敲て仕廻けり
 (こけごろもわざとたたいてしまいけり)
 
 
新後撰和歌集は読んだ記憶が無いので、きっと一茶の
句で覚えていたのでしょう。
何かの本で阿波野青畝さんは和歌集をかなり読み、その
中の語彙を多く用いられたとありました。
確かに俳句を長くやっていていても、連歌、連句をなさる方
の語彙にはかないません。一語彙の引用の仕方が俳句とは
少し違うのでしょうか?「韻」の部分かも?
やはり語彙を増やすには多くの書物を読むことも大切な
ことだと思います。
 

 
    


 

コメント
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