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12月 30日 小晦日

2019-12-29 14:45:00 | Weblog
                    霜・初霜・霜の花・はだれ霜・強霜・霜だたみ・霜どけ


     日の出待つ霜の藁塚地に充てり       沢木欣一


     初霜や紫の玉みやげとし          細見綾子


     師は遠し白鳥句碑に霜の花         栗田やすし  


     霜柱踏めばひかりのちりぢりに       梅田 葵


     職引いてぽつぺん鳴らす霜夜かな      国枝隆生


     霜とけて地飼ひの鶏の走り出す       井沢陽子


     手で払ふテントの霜や深山晴        中野一灯


     霜立つや子規の墓域に二寸ほど       田畑 龍


     薄墨の筆ペン握る霜夜かな         伊藤範子


     産声待つ霜夜の廊下行き来して       矢野孝子


     風木舎跡に短かき霜柱           国枝洋子


     一と筋の轍残れり霜の橋          新川晴美


     蔓薔薇の棘赤々と霜の朝          高橋幸子



         


     これは植物のシモバシラ、シソ科の多年草であり、枯れた茎に霜柱(霜華)が
     出来ることで知られる。
     宿根性、花は9-10月頃に咲く。茎の先端側半分くらいの葉腋から総状花序を出す。花序の軸は真上に伸び、
、    花はその軸に茎の先端側に偏ってつきます



         



     霜柱俳句は切字響きけり          石田波郷


     初霜や斧を打ちこむ樹の根つこ       秋元不死男


     はらはらと霜へおとして火を運ぶ      今瀬剛一


     一霜の降りたる竹の箒かな         長谷川櫂 


     霜柱顔ふるるまで見て佳しや        橋本多佳子


     切株のはなればなれに霜を待つ       福永 耕二
コメント (4)
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