冬至・冬至湯・柚子湯・冬至南瓜・一陽来復
子は遠し妻と二人の冬至粥 栗田やすし
蔵の窓冬至南瓜は顔のこと 細見綾子
職退くと決めて柚子湯に身を沈む 国枝隆生
柚子風呂の柚子見つめをり片思ひ 荒川秀之
みどり子に冬至南瓜をつぶしやる 小島千鶴
柚子風呂の柚子手で掬ひ匂ひかぐ 太田滋子
大南瓜かかへて来たり冬至寺 都筑恭子
天も地も染めて冬至の夕日落つ 武田稜子
影つれて信号待てり冬至の日 牧 啓子
病む膝に柚子を寄せたり冬至風呂 石原進子
蚕飼女の桑の木で焚く冬至風呂 篠田法子
子の臀を掌に受け沈む冬至の湯 田川飛旅子
柚子風呂に離れ住む子を思ひけり 藤原照子
柚子湯出て慈母観音のごとく立つ 上田五千石
鉈で割る冬至かぼちやのいびつなる 小田二三枝
山国の虚空日わたる冬至かな 飯田蛇笏
一陽来復の意味
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、
陰が極まり再び陽にかえる日という意の「一陽来復(いちようらいふく)」といって、
冬至を境に運が向いてくるとしています。つまり、みんなが上昇運に転じる日なのです
縁談をかさね一陽来復の柱かな 田中花楠
一陽来復長湯を妻にのぞかるる 山口いさを
一陽来復の雪となりにけり 久保田万太郎
一陽来復雑木林に射す薄日 棚山波朗
子は遠し妻と二人の冬至粥 栗田やすし
蔵の窓冬至南瓜は顔のこと 細見綾子
職退くと決めて柚子湯に身を沈む 国枝隆生
柚子風呂の柚子見つめをり片思ひ 荒川秀之
みどり子に冬至南瓜をつぶしやる 小島千鶴
柚子風呂の柚子手で掬ひ匂ひかぐ 太田滋子
大南瓜かかへて来たり冬至寺 都筑恭子
天も地も染めて冬至の夕日落つ 武田稜子
影つれて信号待てり冬至の日 牧 啓子
病む膝に柚子を寄せたり冬至風呂 石原進子
蚕飼女の桑の木で焚く冬至風呂 篠田法子
子の臀を掌に受け沈む冬至の湯 田川飛旅子
柚子風呂に離れ住む子を思ひけり 藤原照子
柚子湯出て慈母観音のごとく立つ 上田五千石
鉈で割る冬至かぼちやのいびつなる 小田二三枝
山国の虚空日わたる冬至かな 飯田蛇笏
一陽来復の意味
中国や日本では、冬至は太陽の力が一番弱まった日であり、この日を境に再び力が甦ってくることから、
陰が極まり再び陽にかえる日という意の「一陽来復(いちようらいふく)」といって、
冬至を境に運が向いてくるとしています。つまり、みんなが上昇運に転じる日なのです
縁談をかさね一陽来復の柱かな 田中花楠
一陽来復長湯を妻にのぞかるる 山口いさを
一陽来復の雪となりにけり 久保田万太郎
一陽来復雑木林に射す薄日 棚山波朗