12月 17日

2013-12-17 01:23:40 | Weblog
             ( 冬空・冬青空・寒天・寒空・凍空 )



冬空に堪へて女も鱈を裂く             細見綾子


冬空をふりかぶり鉄を打つ男            秋元不死男


凍空へ銀杏並木の槍ぶすま             内田園生


歌舞伎座のうしろに住みぬ冬の空          久保田万太郎


靴と靴叩いて冬の空青し              和田耕三郎


凍空の鳴らざる鐘を仰ぎけり            飯田蛇笏


こぼれでる重油に青し冬の空            長谷川櫂


筑波見ゆ冬晴の大いなる空に             楚人冠


逃げて行く風船ひとつ冬の空            斉藤小夜


凍空へ貨車連結の音響く              鈴木みすず


あをさぎの巣は冬空にかけておく          夏井いつき











 
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2 コメント

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凍空 (こころ)
2013-12-18 20:13:47
みさん、こんばんは
佳いお句ですね。俳句はどんな流派で学ぼうと
世界一短い詩であることを自覚して詠まなければ
いけません。「型」の指導者は多くとも「詩」の指導者は
本当に数少ないと実感しています
さて、みさんのお句、凍空のその空気感が連結の音で表されて詩情豊かな一句と届きました
真実の強さですね
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凍空 ()
2013-12-17 20:35:30
凍空へ貨車連結の音響く           鈴木みすず
拙句を載せていただき、ありがとうございました。
ずいぶん前になりますが、韓国へ行った時にできた句で、
私にとっては忘れられない句です。

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