( 白梅・紅梅 )
白梅の青きまで咲きみちにけり 小坂 順子
魁の白梅既に咲き闌けし 深見けん二
白梅の空は産湯の匂ひかな 石母田星人
伊豆の海や紅梅の上に波ながれ 水原秋櫻子
紅梅や病臥に果つる二十代 古賀まり子
紅梅の空奪ひあひ咲き競ふ 大沢光子
「指導者になる人は詩的感覚を合わせ持つ人でないと
俳句が狭まれてしまって自由に詠むことができない
具象性はとても大事だけど、それで終ってしまえば上達もそこまで
虚実綯い交ぜの「詩的真実」を分からない指導者は
偏狭だというしかないでしょう」 ころころの悩みに答えてくれた友人からの
メール。 持べきものは同じ思いの大切な友人です。
この句良いですね。白梅は「うすみどり」 とは 良く詠まれているように思いますが、「青きまで」 が「うすみどり」を越えていてとても誌的に思いました。 ご紹介有り難うございます (*^o^*)
白梅の例句検索をしてて、一番に惹かれた句が
白梅の青きまで咲きみちにけり 小坂 順子
でした。確かに氷河などを見ていると頷けますね。
自然界では無色,白色と見えても重なり合うと青く
見える。確かな観察に驚かされます。
浅はかなころころは既成概念を外す事が難しいです