8月 21日

2023-08-21 05:46:07 | Weblog
                        白粉の花・夕化粧・紫茉莉



          染め汁の虎色の川よおしろい花         細見綾子


          おしろいの花島原の廓跡            伊藤旅遊


          ぐづる児に白粉花を吹き鳴らす         長崎眞由美


          白粉花匂ふ広縁療養す             森田志げを


          白粉花散りしく杜国蟄居跡           澤田正子




                  


                  

          

          おしろいは妹のものよ俗な花          正岡子規


          おしろいの花の溺るる露葎           山口青邨


          白粉花の夕咲く香なり二日月          遠藤 はつ


          白粉の花にホースの水流れ           星野立子


          本郷に残る下宿屋白粉花            瀧 春一


          おしろいの花の紅白はねちがひ         富安風生




                  



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8月 20日

2023-08-20 05:51:14 | Weblog
              赤のまま・赤のまんま・犬蓼の花・蓼の花・穂蓼・桜蓼・大犬蓼



          赤ままの花の濃くして去り難し         細見綾子


          赤のまま慰霊の丘に吹かれをり         下里美恵子


          花蓼や水凹ませて風渡る            矢野孝子


          陶土掘る泥にまみれし蓼の花          武田稜子


          良寛の行乞の地よ赤のまま           伊藤旅遊


          彩色の残る観音蓼の花             神尾知代




                  



          犬蓼の花くふ馬や茶の煙            正岡子規


          赤まんま空地に捨てゝある枕          秋元不死男


          子に低く傘さしかくる蓼の花          林 翔


          川風や大蓼の花荒るゝほど           飴山實


          山の田は作らず売らず赤まんま         影島智子


          五右衛門風呂の蓋はたつぷり赤のまま      大木あまり




                  



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8月 19日

2023-08-19 06:45:39 | Weblog
                         俳句の日 (羽黒山 芭蕉像)



               「俳句の日」は「は(8)い(1)く(9)」の語呂合せで、正岡子規研究家の坪内稔典らが提唱し、1991年に制
                定しました。夏休み中の子供達に俳句に親しんでもらう日とされています。
                また、俳句作家の上野貴子氏が代表である「おしゃべりHAIKUの会」によっても同日が「俳句記日」が
                提唱されていて、この日を「句会などを通して、俳句の楽しさ、奥深さ、季節感の大切さなどを
                知ってもらう」ということを目的とした記念日としています。



                     

                        ( 一茶像 )



          発句なり松尾桃青宿の春           松尾芭蕉


          息きつて発句もできぬあつさ哉        正岡子規


          俳諧の忌日は多し萩の露           高浜虚子


          発句してわらわせにけりけふの月       内藤丈草


          庭に下りてホ句書いて来ぬ秋の暮       長谷川かな女


          俳諧の海に蜻蛉あそびけり          阿部みどり女


          通天やしぐれやどりの俳諧師         川端茅舎

 
          俳諧のこころに荒地野菊かな         富安風生


          俳句とはのつぺらぼうか僕の夢        筑紫磐井



                  

                    ( 出雲崎 良寛像 )


                  

                    ( 根津 子規庵 )


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8月 18日

2023-08-18 06:05:49 | Weblog
                    溝萩(みそはぎ)・千屈菜・聖霊花・盆の箸



          みぞはぎの露にとどけり昼の鐘         細見綾子


          千屈菜や繋ぎ合はせの丸木橋          新井酔雪


          溝萩や水なき峡の川底に            山下善久


          戦犯の墓や千屈菜あふれさす          長崎マユミ




                  



          みそはぎや水につければ風の吹く        小林一茶


          千屈菜や若狭小浜の古寺巡り          湯下量園


          ながき穂の溝萩いつも濡るる役         能村登四郎


          みぞはぎは大好きな花愚図な花         飯島晴子


          溝萩を青田に咲かせ羽越線           松崎鉄之介


          みそはぎやバケツで洗ふ登山靴         皆川盤水




                  



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8月 17日

2023-08-17 05:40:58 | Weblog
                       野菊・野紺菊・紺菊・野路菊・油菊



          谿流が石噛むところ野菊咲く          細見綾子


          野紺菊一輪絵島の文机に            橋本紀子


          匂ひ濃き畑の野菊を刈り残す          藤田岳人


          分校を浸せるダムや野紺菊           山たけし


          せせらぎの万葉古道野菊晴           武藤光晴


          野菊咲く古き砦のかまど跡           熱海より子




                  


                  



          土うすき岩の対島の野紺菊           林  翔


          雨粒のときどき太き野菊かな          中村汀女


          やすやすと亡母の齢くる野紺菊         つじ加代子


          切株が坐れと二つ野紺菊            太田土男


          帆船や野菊は風の中にある           夏井いつき


          踏み入らば女牛となるや野菊原         鍵和田釉子




                  



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8月 16日

2023-08-16 05:12:17 | Weblog
                    南蛮ギセル・思草・おらんだぎせる・きせる草



          おらんだぎせるといふ花ありし絹の径      細見綾子


          思草触れば横にくび振れり           河原地英武


          万葉の径の静けさ思ひ草            国枝洋子


          きせる草伊良湖港の岬山に           夏目隆夫


          南蛮ぎせる庭の芒に潜み咲く          山口茂代


          うす紅のひしめき合ひて思ひ草         福田邦子




                  



          異草にまぎれてかなし思ひ草          富安風生


          夜々を咲くなんばんぎせる芸者の死       高井北杜


          姨捨やいつも横向く思ひ草           栗原春人


          思草いろをはじめのいろはうた         森 澄雄


          額に皺よせて南蛮煙管かな           川崎展宏


          重ね着のいちばん下は思草           直江裕子




                  



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8月 15日

2023-08-15 05:24:36 | Weblog
                         敗戦忌・終戦日・八月十五日



               終戦の日 (しゅうせんのひ)は、 日本の第二次世界大戦 の終結( 終戦 )の日。
               今年で78年目になります



          靖国の靖はわが名敗戦忌            栗田やすし


          半月の朱いろに滲む敗戦忌           河原地英武


          ただならぬ雨来る気配終戦忌          国枝隆生


          珊瑚積む墓標八月十五日            関根切子


          正午さす敗戦の日の花時計           篠田法子


          苦瓜の爆ぜて真つ赤や終戦日          都合ナルミ




                    



          土熱く灼けゐし記憶終戦日           沢木欣一


          隣へ貸す八月十五日の大鍋           寺井谷子


          終戦日夕焼くさき水を飲めり          福永耕二


          みんみん鳴くゆふぐれ八月十五日        角川春樹


          裸寝の覚めて出歩く終戦日           林 徹


          肥後守の錆磨りて居り終戦日          加藤耕子




                     



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8月 14日

2023-08-14 06:34:41 | Weblog
                     時鳥草・杜鵑草・油点草・山路のほととぎす



          はなびらに血の斑ちらしてほととぎす      沢木欣一


          子規庵の小庭に群るる杜鵑草          武藤光晴


          杜鵑草その紫の絞りかな            中川幸子


          いかるがに青々句碑や杜鵑草          山下智子


          聳え立つ石の如来や杜鵑草           武藤けい子


          日々遠き父郷やまじのほととぎす        ころころ




                    



          油点草咲ききりし斑のつまびらか        西村和子


          あるじなき後のつくばひ時鳥草         佐藤鬼房


          紫の斑の賑しや杜鵑草             轡田 進


          油点草紐で垣するほどに咲く          後藤夜半


          幾度も雨に倒れし油点草            稲畑汀子


          殉教の土の暗さに時鳥草            後藤比奈夫




                    

                      <やまじのほととぎす>



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8月 13日

2023-08-13 06:30:03 | Weblog
                   盆・魂祭・盆棚・棚経・盆仕度・盂蘭盆・精霊棚



               今日から(13日~15日)月遅れのお盆となります
               明治の初めころの新、旧とお盆行事が分かれたようですが農事の忙しさを過ぎたころなのでしょうね



                    



          草刈つて蟹の横ぎる盆の道           沢木欣一


          紙漉村洗ひ干されし盆浴衣           細見綾子


          百日の嬰子を囲み盆供養            上田博子


          棚経の声伸びやかや若き僧           矢野愛乃


          蘇鉄の葉短かく刈られ盆の寺          遠藤斎子


          盆過ぎて二夜つづきの母の夢          山本光江




                    



          立ちかこむ杉真青に盂蘭盆会          水原秋櫻子


          ほゝづきのわかき青さや魂まつり        鈴木真砂女


          水際の水の側なる魂迎             正木ゆう子


          迎火のうすうすと地のこゑ水のこゑ       吉田鴻司


          盂蘭盆の降る気で降つて甲斐の雨        廣瀬直人


          仏間より居間のにぎはひ魂迎へ         八染藍子




                    


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8月 12日

2023-08-12 05:49:20 | Weblog
                       富岡八幡宮例大祭「深川八幡祭り」



          “江戸三大祭り”のひとつに数えられる「富岡八幡宮」の例大祭「深川八幡祭り」。2023年は6年ぶりの本格開催と
          なりました、8月11日(金・祝)〜8月15日(火)の期間に行われます。
          本祭は53基の神輿(みこし)が町内を練り歩く「各町神興連合渡御」、沿道の観衆から神輿の担ぎ手に清めの
          水が浴びせられ、皆ずぶ濡れになって祭りは大いに盛り上がります。
          この猛暑の中、また台風7号接近中とあり無事に下町のお祭りが収納まりますように



                 



          深川のかんかん照りの祭かな           大木あまり


          濡れて湧く深川八幡祭かな            櫻井康敞


          深川の祭見に来よ水掛けよ            岩崎健一


          父も子もぬれて深川まつりかな          村田近子


          深川祭その土壇場の雨激す            北野民夫


          永代橋落ちんばかりの神輿かな          中田みなみ






                 



                   



          神輿待つ樽満々に勢ひ水  


          水掛くる人もずぶ濡れ八幡祭


          水掛けて輿の勢ひ盛り返す


          深川や水に暮れたる夏祭            ころころ
 




                 



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