年の暮・歳晩・年の瀬・年果つる・年つまる
なりにけりなりにけりまで年の暮 松尾芭蕉
わんといへさあいへ犬も年のくれ 小林一茶
おもしろい事にもあはす年暮るゝ 正岡子規
大原女にまたことづてや年の暮 高浜虚子
やかましき姑健なり年の暮 夏目漱石
音楽に涙湧きたり年惜む 沢木欣一
年の瀬のしぼり問屋の活気かな 細見綾子
年の瀬や黒き運河にビール瓶 栗田やすし
歳晩やガラスケースの古書の艶 河原地英武
長生きを母に詫びられ年昏るる 栗田せつ子
子の顔を忘れし妻よ年暮るる 中村修一郎
年の瀬や浮いて重たき亀の顔 秋元不死男
歳晩やひしめく星を街の上 福永耕二
一睡にもの食ふ夢や年の暮 小川軽舟
愛されぬ四肢はぶらぶら年の暮 櫂 未知子
手紙燃すめらめらと燃え年つまる 菖蒲あや
母が吾をまたいでゆきぬ年の暮 夏井いつき
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