【ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー】はぼくにワインの楽しさと奥深さを教えてくれた。
フランスのワインは特にボルドー地方とブルゴーニュ地方が有名。ボルドー地方のワインはボトルがまっすぐとした円柱形で、ブルゴーニュ地方のワインは円すい形に近い形になっている。これはボルドー地方のワインは「おり」がありデキャンティングやグラスにそそぐ場合ボトルの肩の部分に「おり」を引っ掛けて取り除くためにこのようになっている。そしてブルゴーニュのワインは「おり」が微量もしくはないため肩部分がなで肩状態になっているのだ。だからボトルを見ただけでどちらの地方のワインかは区別がつく。
ワインのエチケット(ラベル)に書かれているのも、ボルドー地方はワインのシャトー名とヴィンテージなのに対し、ブルゴーニュ地方はドメーヌ名(シャトーのことをブルゴーニュ地方ではこう呼ぶ)、地方名(村名など)、葡萄畑の格付けなどか書いてありボルドー地方に比べて複雑。
地方名は地域が小さくなっていくほど品質の良いワインと一般的にはなり、たとえば【関東】→【東京】→【新宿区】→【西新宿】などのように、表記が左から右にいくほど品質の高いワインになる。したがって、一般的に【ブルゴーニュ】と書かれたワインより同じドメーヌでは【ヴォーヌ・ロマネ】と書かれているもののほうが品質が高くお値段も高価になる。葡萄畑の格付けも特級畑がグラン・クリュ、1級畑がプルミエ・クリュとなり、プルミエ・クリュは1CRUと表記される。
だいたいこれくらいのことを克服するとブルゴーニュ地方のワインの面白さがわかり、だんだん深い沼にはまっていくのである。
ぼくを深い沼にはめたのは【ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー】というワインで最初に飲んだには1999か98のヴィンテージだと記憶している。ジョルジュ・ルーミエは10年ほど前一躍脚光を浴びワイン醸造家としてのスターになった。当時は日本のワイン専門誌【ワイン王国】【ワイナート】【リアルワインガイド】などでもよく特集されブルゴーニュのワインではDRC(ドメーヌ・ロマネコンティ)を除けは入手が困難で、店頭に入荷したらあっという間に売り切れてしまうほどの人気のドメーヌなのである。
もしどこかで見かけたらぜひ飲んでいただきたいと思います。お値段のほうも以前ブログで紹介したカルフォルニアワインの【オーパス・ワン】2004ヴィンテージで¥30.000~¥35.000なのに対し【ジョルジュ・ルーミエ シャンボール・ミュジニー】は2004ヴィンテージで\10.000前後と手ごろな価格で入手することができるのも嬉しいのでぜひお試しいただきたいと思います。