3月8日、本日は愛知県愛西市にある【義侠】醸造元、山忠本家酒造へ生酒の買い付けに行ってきました。
たぶん日本中でこの酒蔵くらいだと思います。生酒の買い付けが蔵に行かないとできないのは・・・。それも1日限定で・・・。ですから日本中の【義侠】特約店の酒屋さんが集まってきます。
そもそも義侠は日本の酒蔵の中でも特別な存在で、原料の山田錦にこだわる先駆者的な酒蔵。兵庫県加東郡東条町の山田錦を使用する酒蔵の組織【フロンティア東条21】の代表であります。山田錦は兵庫県の山間で栽培されるものが最良品質とされ、東条町は吉川(よかわ)町とならんで人気の産地となっていて、東条町は地酒蔵では【フロンティア東条21】が、吉川町は【菊姫】の所有が大半を占めておりこれ以外の酒蔵さんは使用することができないのが現状です。
【フロンティア東条21】のメンバーの酒蔵さんは、9社で【義侠】【黒龍】【磯自慢】【初亀】【明鏡止水】【醴泉】【松の司】【美丈夫】【根知男山】となっています。
原料が良くなければ良い酒は造れないとぼくも考えていますので【フロンティア東条21】を師事しています。
お客様からよく聞かれるのが酒名のあとのついている【750K30%】とはいったい何だね・・・。という質問がよくありますが、これは最初の750Kとか1500Kというのは仕込みの総米量のことで1500Kなら1500キロの意味。そして2トンタンクや2トン半のタンクでの総米1500キロの仕込を意味します。また30%とか60%とかは精米歩合の意味で、750K30%は総米750キロ30%精米ということになります。
そして【義侠】の酒は純米原酒と純米吟醸がほとんどで30%精米だろうが純米大吟醸とは呼んでいません。日本酒の特定名称酒も大きく分ければ純米酒と吟醸酒に分類されるわけですから、複雑にいくつものカテゴリーに分けるのはかえって消費者を惑わす原因になりかねないのです。
国内最高の酒米を使用した地元愛知の日本酒【義侠】をこれからもよろしくお願いいたします。
【義侠】の生酒が到着しましたらまたご連絡します。