Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

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本日はワイパーの取付けです

2020-05-12 19:42:17 | Alfa Romeo 1300 Giulietta Sprint Veloce
本日の山陰は曇りですね
天気予報では晴れ!と言っていましたが・・・
午前中はどう見てもこれは曇りです、午後からは晴れて天気が良くなったですよね〜(笑)

本日は実車の整備からです
ブレーキとかサスペンションとか重要保安部品ですので免許の無い方は自分で整備をされない様にお願い致します。
私は免許が有りませんが自分のなので自己責任で整備しております。

今日は定休日なので雑用からのスタートです(笑)
実母が乗っていたマツダのフレア(スズキワゴンRのOEM車)ですが今年5月28日で車検になります。
いつもの年なら自分でユーザー車検を通しますが・・・
今年はどうしようかと・・・と言うのも車に乗るのは私と家内なので今乗っているスマートで十分なのです
これも今年の2月にユーザー車検をしたばかりなのです。
でも家族4人で出掛ける時には無いと不便ですしね〜と言う事で一応車検を受ける方向で準備を進めています
ジャッキアップして確認したらフロントサスペンションのボールジョイントのブーツが少しヒビが入っていましてね。
車検時に切れていなければ車検は通るはずなんですが、その後2年保つのかと言われると少々心配なので交換しておくとにしました。
少しずつ手を入れる事でリスクを回避出来るはずなのです。
と言う事で近くの部品商から買って来たのがこちらのブーツです

では実車のどこに付いているのかと言いますと
フロントサスペンションのロアアームのストラットの下側になります。
写真ではひび割れはこの程度なの?
って感じですがステアリングを切りますと少し広がります。
一番の問題は次の車検まで保つのかと言う事なんですよね(笑)

ボールジョイントを固定している緩み止めのピンを外しナットは半分くらいまで緩めます。
決して全部緩めないのはこの次の工程を考えているからですね。
次の工程はボールジョイントが入っている部分をハンマーで叩きますとボ−ルジョイントが外れます。
最近はボールジョイントプーラーも有りますが・・・僕は古式ゆかしいこの方法で外します。
万が一ネジの部分にハンマーが当たってしまうとネジ山を潰してしまうのでナットを残しておくのです。
六角ナットを緩めて外し痛んだブーツを外します。
ブーツを外したらこのリングを外して残しておきますよ
この部品はブーツをロアアームに固定する為の大事な部品なのです。

外したブーツからブーツの固定用のリングを外します
このリングがまた大変なのです

ブーツを填めた後にこのリングを根元まで填めないといけないのですよね
ブーツは既に新しいグリスを詰めていますのでそう簡単には小さくする事が出来ないし元々の形状が中央部分が膨らんだ感じなので・・・そう簡単に通せないのです。

そこでアルミ板を円錐形に丸めておきましてブーツに被せます
その上からリングをしたの方に押し込みまして・・・
最後はこんな感じにアルミ板を取り除きますと何とかリングを取り付ける事が出来ました

多少グリスが出ていますが・・・
まあこれくらいなら問題無いと思います
気をつけなければならないのはリングを付ける時にゴムブーツを傷つけてしまわない事ですね。
傷が付きますと元も子もないです・・・

続いてボールエンドをアップライトの穴の中に入れてロックの為のナットを締めたらだいぶ元に戻りましたね

最後に緩み止めのピンを新しくして取付けておきましょう
古い物でも良いかもしれませんが錆びていましたので新しい物と取り替えておきました。

次はブレーキですね
フロントのブレーキパッドが残り3mm程になっていましてね
そろそろ交換時期なのですが・・・
まだ3mm有りますので大丈夫かな〜と思って師匠のKさんに電話しましたらまあ安い物なんだから交換した方が良いよって言われたのでここはあっさりと交換する事に・・・
いつもの部品商で新品を買ったら6300円・・・
ネット通販だと最安値は1300円
どっちを買うのか・・・しばし考えましたがブレーキは命を乗せていますからね〜。
高くても6300円で・・・・(笑)
僕だけが乗るなら1300円で良いのだけど家内が乗ったりする可能性が有りますし、決して安物がダメな訳では有りませんから・・・
いままで整備していてパッドとシューのベースの板がポロッと外れた経験が有りましてね。
そんなのを見ますとこの部分だけは高くてもきちんとした物を買っておいた方が良いかな〜と思っています。

新しいパッドを組み替えました
動く部分には少しだけラバーグリスを塗っておきましょう、これも師匠の見よう見まねですね(笑)

これで近日中にユーザー車検を受けに行って来ます。
自営業になる前から自分の車は自分で修理して車検を受けています、あのカウンタックLP400でも・・・さすがに車検は民間車検場でしたけど、キャブ調整やちょっとした修理は全て自分で行なっていました。
今のFerrariはさすがに難しいですけどインジェクションの不調くらいなら何とかなります(笑)
現代の新車は不調になる事が無く素人が手を入れる隙間は全く無いので面白く無いですね、だから余り欲しいとは思わないんですよね。

自動車の整備は今までの経験を生かせば何も難しい事は有りません、むしろ楽しい物なのです。

さて本業を始めましょう!!
昨日ままでで一応見れる様になったエンジンルームはボンネットを締めておきます(笑)
・・・ボンネットを締めた所で次の仕事が見えてきましたね。
何かって!?
ワイパーですよ(笑)
この穴の部分に取付けなければなりませんから・・・嫌でも見えてしまいます。

したの写真が元々のミニカーに付いていたワイパーの部品です。
これ・・・ワイパ−に見えますか?
なんかもうグダグダですよね〜(笑)
まあ5000円までの1/18ミニカーならまあしょうがないな〜と言えるのだけど。
とても私の作品には使えるレベルじゃない・・・

と言う事で洋白線を潰した物や洋白帯金を使って作り直してみました
ブレードの部分は一応リンクみたいになっているのがわかりますかね〜
ちょっと写真が悪いかな??

ちょっと磨きますとこんなに綺麗になりますよ
細かなディティールまで見えてきます。
実車はシルバーみたいな感じ・・・まさか塗装じゃないと思うけど・・・。

次はこれです・・・
何かわからない?
デスよね
普通の模型用のプラグコードとして売っている黒い被覆銅線ですね
問題は何に使うかです!!

ここに使うんですよね〜
ワイパーブレードです
窓を拭く為のゴムの部品ですね
もう接着してありますけど・・・わかりますよね。

したの写真でピンセットでつかんでいるのが今回制作したワイパーです
その下側がミニカーの元々のワイパーです
何か気が付きませんか?
細かいディティールが有るのは今回作った物なのですが・・・他には?

向きが違うでしょ?
ミニカーのワイパーのストップの位置は左側、今回作った物はストップの位置が右側なんですね。
ワイパーのストップ位置に付いては諸説有ります
目の前にストップしていると車のすぐ前が見え難いのでアシスタントシートが有る位置にストップするというのが普通なのです。
つまり左ハンドルなら右側のアシスタントシートの前側でストップしているのです。なのでお客様の車は左ハンドルなのでワイパーは右側で止まっているはずなのですが・・・
このミニカーでは左側に止まっている形状になっています。

ちなみに世界基準でこれに真っ向から反対しているのはポルシェですね。
ポルシェの考え方では左ハンドルの場合ドライバーのすぐ前に有る方が拭き取りが早いので・・・と言う理由らしいです。
古いポルシェ911などではこの様な考え方に基づいているみたいですね。
まあそれはそうですよね、右側に有れば拭いて来て最後の部分でドライバーの前を拭き取りますので時間がかかってしまいます。
まあドライ優先なのかウェット優先なのかで考え方が変わって来る部分では有ります。

無駄な知識はおいておきまして・・・
ワイパーの根元のディティールを作ります
根元には黒いゴムのシールが有りましてそれを押さえる様にメッキの大きめの六角ナットで押さえてあります。
その中央部分にワイパーが付いているんですね
なので黒く塗ったアルミパイプと素地のカラーのままのアルミパイプを薄切りにした物を重ねて接着します。

塗装の終わった(しかも磨きまで終わっています)ボディにドリルを立てて穴を開けています。
見る人が見たら卒倒してしまいそうな感じですね。
この穴はワイパ−では無くウォッシャーのノズルの取り付けですね
写真が有ったので付けておいてね〜と言う事かな?

そしてついにワイパーの取付けですね
接着剤が硬化するまでこのままマスキングテープで止めておきます


明日はFフェンダーのウインカーを作れば完成かな〜??
う〜んそんなに簡単に完成はしないな・・・多分。