Studio_Rosso 1/43 自動車模型制作日記1

692-0055島根県安来市飯生町605-8Studio_Rosso渡部洋士 Tel 0854-22-1546火水曜定休

ドア小物の製作

2012-06-19 14:43:54 | Heinkelキャビンクルーザー
本日の山陰は台風の影響で雨が降ったり止んだりで、如何にも山陰の梅雨~!と言う感じですね。
夕方からは風が強くなるらしいのです。
特に関西方面や信州方面は直撃コースとも言われていますので大きな被害が出なければ良いですね。

制作の方は先日ティッシュペーパーをFRP樹脂で固めたルーフを作っておいたのですがやっとそのルーフを外しました。
メタルのボディには脱型シリコンを塗ってありますので外すのはそう難しい事ではありませんが力を入れるとバリバリと割れてしまいますから注意が必要な事は間違いないですね。


余分な部分をカットしてボディに合う様に削ってみるとこんな感じですね。
ルーフをボディから外しましたのでここでもう一度同じ作業をしておきます。
理由ですか?失敗した時の為に同じ物を準備しておく訳です(笑)
嘘です、本当は畳んだ状態の物も作りたいのでその為の加工用なのです。


もう一つルーフを作る為にボディを触る事が出来なくなりましたのでフロント側のドアを加工する事に致しましょう。
ドアには向かって左側にドアハンドルが付いていますが部品が入ってなかった様でして作らなければならなくなりました。まあ作るのは極簡単なのですが・・・早速作ってみました。


これも部品が有ったのか無かったのかわかりませんがワイパーも他の部分とバランス良い物を作りたいですね。
まずはワイパーアームです。
ただの丸線では変なので2種類の太さの洋白線を潰して形状を直してハンダ組しております。


ブレードの方も3種類の太さの洋白線をロールで潰してハンダ組です。
ワイパー1本で7つの部品をハンダ組して作っているのです。


作ったワイパーをドアに取り付けてみました。
これで大体雰囲気がつかめるかな~!?




ルーフのキャンバス制作

2012-06-18 10:30:45 | Heinkelキャビンクルーザー
昨夜のBBQはなかなか盛り上がりまして、少し飲み過ぎてしまいましたね。
本日は朝から頭がボ~ッとしております(笑)まあ二日酔いという事は無いんですけどね。
親戚の皆さんやご近所さんは喜んで帰られたのでそれで良しとしておきましょう。

本日は先日失敗(?)したキャンバス地のルーフを作ってみます。
先日失敗したのは今まで使っていた木工ボンドで試みたのですが少し柔らか過ぎて接着しておかないと使えないパーツになってしまいました。
でも接着して使うならこちらの方が奇麗にフィットする事が出来るので都合がいいのですが、今回の様に脱着式で差し替えをご希望になる場合やはり少し硬い物じゃないと事後変形で使い物にならなくなってしまいます。
そこで今回はFRPの樹脂で固めた物を作ってみました。
この方法は過去にアミルカーのイタリアーナを制作した時に脱着式の幌を制作したあの方法とほとんど同じです。
唯一違うのは原型を作らないで元々のボディを直接原型にしてしまう事でしょうか。余分な部分にFRP樹脂が付かない様にマスキングテープでカバーをしておくと余分な仕事が少なくなって助かります。


ルーフは少々複雑な形状なのでティッシュの反発力から角の方が少し浮き上がってしまいます。
よく見て頂くとわかりますがティッシュのまわりをやはりマスキングテープでボディに密着してやった方が良い様です、但し使う部分は質感を大切にしたいのでマスキングテープを貼らない事ですね。


先日作ったタイヤの原型ですがサフを塗って形状を確認したままになっておりましたので複製して2次原型を作る為のシリコン型を作る準備を致します。
こんな感じでプラ板の上に固定致します。
支えになっている部分が流し込みをする部分になる訳ですがこの方法は真空注型装置が無いと奇麗に流れません、手流しの場合は湯口の形状や位置を見直す必要が有ります。


まわりの壁を立てますが今まではプラ板を使っていましたが2次原型を造る行程ではシリコン型の外側の精度は全く問題になりませんし大きな物を作ればシリコンゴムの押して来る力も考えなければならないのですが小さな物ですし100均の工作用紙で代用しております。この厚紙は1cmのマスが印刷してありますのでカットが容易で90度も奇麗に出ます。
シリコンゴムは奇麗に剥離致しますのでなかなか便利ですよ。

ハインケルキャビンクルーザーの次の山はコレだ!

2012-06-16 18:30:12 | Heinkelキャビンクルーザー
西日本は大雨の可能性が言われておりますが、山陰は朝からずっと曇りで湿度の高い空気が体にまとわりついております。
明日の夕方は中庭でBBQなどをもくろんでおりますが、この時期の事なのでただの皿焼き肉になるかも・・・!?

さてハインケルキャビンクルーザーは大きな山場にさしかかっております。
最近ブルーバードの制作が進まないのもこの山場を超えなければ次の事が頭には入らないなどという事も有ります。
でもブルーバードは脳内モデリングは進みつつ有ります、もうちょっとこちらでお付き合いください。
そのうちに青い鳥が怒濤の様に進んで行く・・・ハズです(笑)

さてハインケルの山場とは特徴的なドアの開閉をどのように表現するのかという事になります。
実車ではヒンジは外付けの小さな物で余り大きな物を付けられません。
この大きさを不自然にしない事がドアオープンの難しい所でしょうか!?
まずはヒンジを作ります。
画像ではよくわからないかもしれませんが、内径0.4mm外径1.0mmの真鍮パイプに厚みが0.2mm幅が1.0mmの真鍮帯金をロウ付けします。
なぜここがロウ付けなのかという事ヒンジはドアにハンダ付けをしますから同じハンダでは溶けてしまいますのでどうも工作がうまくいかないのです。また接合面が非常に小さいので強力に接合する為にはロウ付けの方が適しています。


ロウ付けしたヒンジを切りましてみますこの状態で穴にもキリを通して奇麗にしておきます。
穴の中に0.4mmの洋白線を通してコの字型に曲げてやればヒンジの完成です。
エッ?使い方がわからない?まさかそんな事は無いでしょうね(笑)


ボディ側に穴を開けてヒンジの部分を避けられる様にボディに凹みを入れる様にノミで削ります。
この凹みを付ける事でヒンジ出っ張りを少し凹めて小さく見せる効果が有ります。
また先ほどコの字型に曲げた洋白線ですが片側を短く切って一つのヒンジに付き1本の洋白でボディに留める様にすると角度の調整が楽になります。角度が良くないとドアが少し開く状態で止まってしまい奇麗に閉じません。僅かに変な力がかかってしまうのでしょう。
どこにどの様に掛かっているかは全くわからないくらいの力ですが・・・。


指で持ち上げるとこんな感じで開きます。
ヒンジは接着していませんがスムーズな開閉が可能です。


ドアの内側は全く加工をしておりませんでしたので奇麗に削ります。
ABCペダルを足で踏むと奥行きが無くて少々干渉しそうですのでその側の形状に合わせて足元が広くなる様にしておきます。


角の方は小さなボールビットで中央部は少し大きめのボールビットで掘っておきます。
使い分けは作業が楽になる方法の一つですね。


仕上げは砂消しゴムの様なラバービットで磨きます奇麗になっているのがわかりますね。


製作は色々迷う部分も有ります

2012-06-15 21:33:29 | Heinkelキャビンクルーザー
本日は夕方から雨が降り出しました、どうやら当分の間梅雨らしい天気になりそうです。
裏作は塗装が進みませんね~。

ちょっと製作が前後致しますがこのキャビンクルーザーですがボディが初期のモノコックの様な構成になっている様です。鋼管のスペースフレームに鋼板で補強をして鋼板製のボディを貼付けた様な物に見えます。
従ってボディの内側にはウインド周りに鋼管が見えておりますので外側はまるっこくスムーズな印象ですが内側は意外と無骨な印象になります。
コクピットの中が結構見える構造なのでこの意外性を再現しない手は無いのでボディの内側に補強のフレームを張込む事に致しました。
使ったのは0.8mmの真鍮線でぐるっと・・・。
これを作ると困る事も有りましてウインドの貼り付けがなかなか困難になって来ます・・・これは大変困るのですが・・・何とかしましょう。


もちろんボディを被せてもどこにも干渉しないように調整をしておきます。


ルーフのキャンバスは脱着式でオープン状態とクローズド状態を差し替えられるようにしたいのですが、とりあえずルーフのクローズド状態の物を作っておきます。
がここで想定外の出来事が・・・今まではティッシュと木工ボンドで作っていましたがどうも出来た物が柔らか過ぎて使えません・・・もう一度FRP樹脂を使って硬いルーフを作ってみようと思います。


ストックのFRP樹脂を見てみたらなんと固まっておりまして使う事が出来ない・・・これは新しい物を買って来るまでこの作業は少し中断しておきましょう。
替わってメーターパネルを作っておきましょう。
メーターの周りだけ扇形のパネルが付いておりますのでそれを作っておきました。
このパネルを付ける前に下側にメーターデカールを貼っておいて上からこのパネルを接着する予定ですが間にアニメセルを挟み込むかどうかは未定です。やってみてから判断する事にしても他の場所に影響は無いでしょうから・・・。


ついでにウインカーレバーとライトかワイパーのスイッチを作っておきます。
このスイッチはステアリングシャフトの両脇に有りますのでよく見えるのです。

メーターパネルとペダルの製作

2012-06-14 21:51:55 | Heinkelキャビンクルーザー
一昨日はステアリングを作りましたが、本日はそれを支えるステアリングシャフトとそれに付いているメーターパネルを作ればコクピット内部の雰囲気が一新される様な気がします。
ステアリングシャフトは洋白線で良いのですが、メーターパネルはそうはいきません。
キットの物は画像の中に有るメタル製の物でシャフトや床に着くカバーなども一体整形になっています。
その上問題なのはこのメーターパネルは使えないのです。
理由は簡単!形状が違うのです。
実車ではパネルのメーター部分はドライバーに見えやすいように少し角度を付けてあるのです、ですがキットのパーツにはそれが無いのです。
僅かな事ですがドアがフロント側でしかも開閉式という事でこの部分の雰囲気が違って来る様な事は出来るだけ無い様にしたいと考えるからです。
なのでいくつかの方法を試しました薄板をカットしてハンダ組みする方法を示した物ですがこれは実際には使えませんでした。


実際に使用に耐えるのは下の画像の物で厚い真鍮板と板の組み合わせで作ったものです。

ステアリングの位置関係を確認する為にステアリングを付けてボディを組み付けてみましたグッと雰囲気が良くなりましたね。


ハインケルはイセッタと違ってフロントのドアを開けてもステアリング自体はドアと一緒に動きません。
ボディの左側からフレームが伸びていてステアリングを支えているのです。
このステーを調整して作らないとフロントから見た場合に雰囲気が違うのです。
そしてフレームとの継ぎ目には補強の三角の板を追加しております。


次はステアリングシャフトの前側に付いているペダル類を作らなければなりません、フロントに有るドアが開閉する限りこの部分は新たに部品を作らないと冴えませんね~。
ペダルのステーはこの車の場合板細工では無くテーパーの付いた丸棒に踏面を付けたもので普通のペダルと比べると少々趣の違う物です。
もっと違うのは踏面を付けていないアクセルペダルです。


アクセルペダルを加工するのに何故か旋盤を回しております(笑)


この車のアクセルペダルにはローラーペダルという物が付いております。
つまりこのローラー部分はアクセルのステーの固定されずにクルクル回るようになっているのです。
記憶では確かVWビートルの古い物にもこのタイプの物が付いていたはずです。
下の画像でご覧頂くとわかりますが独特の雰囲気が有るでしょ?


ボディに組み込むとこんな感じに見えます。これが有るからドアを開閉式にしたのか?という程の独特の雰囲気を感じますね。