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六ヶ所再処理工場の放射能放出評価方法─フランスは6年も前に変更(院内報より)

2006年10月07日 | 環境・エネルギー
六ヶ所再処理工場が適用している大気への放射能放出評価方法
 ─フランスは6年も前にやめています─  (発信元:グリーンアクション)

 フランスのラ・アーグ再処理工場では、排気筒から放出された放射能(クリプトン85)は、比較的近い風下で地表に降りてしまうことが、実際測ってわかりました。この地表に降りた放射能の濃度は、当初立てていた計算値より大幅に上回っていることが指摘されました。
 フランスでは、このギャップが公的に認識され議論された結果、それまでの理論を捨て去り、測定事実を優先させる別の方法(Alternative Method)が、政府や事業者であるコジェマ社も含めたグループGRNCにより2000年以後採用されるようになりました。
 GRNCの報告書では、当初の気象指針のモデルは、煙突が高い場合、工場から近いところでは、適用は不適切であると結論づけています(煙突が高いのはフランスも六ヶ所も同様です)。
 六ヶ所再処理工場で、フランスの方式を採用すると、現在日本原燃が公表している「これは超えない」という「約19マイクロシーベルト」の2倍ちかい「35.73マイクロシーベルト」になります。フランスの法的な線量目標値は「30マイクロシーベルト」なので、それも上回っています。

先輩のフランスから民主的な方法を学びましょう

 フランスでは、それまでの理論が実測に合わないことを素直に認め、実測値を重視する方法を採用することをコジェマ社、フランス政府、市民団体を含めた広範囲の人びとの知恵を集めて決めています。

次は六ヶ所の番です

 六ヶ所再処理工場からの大気放出放射能の計算に使われているような気象指針は、フランスでは不採用となっています。日本原燃の安全評価の基礎が誤っていることが明確になった今、従来の安全評価は直ちに見直しましょう。