春先から首都圏を中心に流行していた年長児・若年成人における麻疹(はしか)の八戸地域侵入に備えて、1例でも見逃さずに全例報告、情報伝達・共有、初期の素早い隔離・予防接種などの対策を関係各方面にお願いしていたのですが、今回の八工大一高における集団発生については、第1例が6月19日に発症したというのに、7月2日になってやっと1例のみ医師会を通じて私たちに情報が伝わっただけで、報道でその概要を知ったような始末です。学校・保健所・医師会(学校医・受診医療機関)の対応や連携に問題がなかったかどうか、検証が必要です。
対策はただ1つ。
麻疹の予防接種をしている人も、していない人も、不明な人も、感染者と接触した可能性がある人も、不明な人も(他校生を含む)、抗体検査など実施する必要はありません(している時間はありません)から、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンを緊急で接種すべきです。(※)
これが国際的なスタンダードで(本当ならMMRワクチン2回接種がスタンダード)、日本より対策が遅れていたはずの韓国では、国をあげて年長児や成人への2回目接種を一斉に行ったために、あっという間に麻疹を制圧して麻疹対策の優等生になりました。
現在、小1以上へのMRワクチンは全額自費になります。
これは現在のわが国のプアーな予防接種政策の失敗を端的に示しているもので、致し方ありませんが、八戸ではこのところ麻疹の流行がなく、感受性者(抗体がないか不十分な人)は多数いるものと考えられますので、季節とは関わりなく、これから夏休みまでに流行の第二波、第三波がやってきて、その家族や周囲へ拡がってくるものと予想して対応しなくてはいけません。
MRワクチンの接種を急いでください。
※MRワクチンを接種しなくてもいい人
・小1か幼稚園(保育園)年長でMRワクチン2期を接種している子
・1歳以上幼稚園年中までで、麻疹またはMRワクチンを1回接種している子
・1歳未満で保育園に行っていないか、9か月未満で保育園に通っている子(9か月~11か月の保育園児は流行時には接種が勧められます)
・これまでに麻疹に罹ったことが確実な人(ときとして突発性発疹などが誤診されている場合があります)
・これまでに麻疹に罹った人と接触して(家族などで)、その時に罹らなかった人
・いずれも不明だが、40歳以上の人(ただし絶対大丈夫とは言い切れないので心配な場合は検査しても構いません)
なお、現在、日本中で標準的なマニュアルとして参照している竜ヶ崎保健所の麻疹対策マニュアルはこちらです。
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/ryuhc/mashin/masinnmanyuaru.htm
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生徒7人はしか感染 4日間学校閉鎖/工大一高(2007年7月3日 デーリー東北)(2007/07/03)
七人の感染が確認、全員一年生
十二人が発熱などの症状
三日から六日までの四日間、学校閉鎖
先月十九日に一人が高熱を出して欠席し、同二十三日に感染が確認
同二十八日と同三十日に同じクラスの生徒一人ずつが感染
今月二日には別のクラスの四人の感染が確認
一年生から三年生までの十二人が発熱やせきなどの症状を訴えたため、自宅待機
先月二十七日に全校生徒を対象に文書アンケートを実施
「はしかの予防接種を受けていない」「受けたかどうか不明」と回答した生徒が約三百人
岩崎敬夫教頭「最初の感染者が確認された時点で県へ報告するなど万全の対策を取ったつもりだが、結果的に集団感染を防げず残念だ」
工大一で6人が麻疹感染、休校に(2007年7月2日 東奥日報)
六人が麻疹=はしか=に感染・発症
感染が疑われる生徒も十二人
三日から八日まで休校
感染した六人は、いずれも男子一年生
ワクチン接種歴があるのが四人、接種歴なし一人、不明一人
発熱や咳(せき)を訴えているのは十二人(一年生七人、二年生一人、三年生四人)
六月二十八日から、はしかの症状を訴える生徒が出始め
対策はただ1つ。
麻疹の予防接種をしている人も、していない人も、不明な人も、感染者と接触した可能性がある人も、不明な人も(他校生を含む)、抗体検査など実施する必要はありません(している時間はありません)から、麻疹・風疹混合(MR)ワクチンを緊急で接種すべきです。(※)
これが国際的なスタンダードで(本当ならMMRワクチン2回接種がスタンダード)、日本より対策が遅れていたはずの韓国では、国をあげて年長児や成人への2回目接種を一斉に行ったために、あっという間に麻疹を制圧して麻疹対策の優等生になりました。
現在、小1以上へのMRワクチンは全額自費になります。
これは現在のわが国のプアーな予防接種政策の失敗を端的に示しているもので、致し方ありませんが、八戸ではこのところ麻疹の流行がなく、感受性者(抗体がないか不十分な人)は多数いるものと考えられますので、季節とは関わりなく、これから夏休みまでに流行の第二波、第三波がやってきて、その家族や周囲へ拡がってくるものと予想して対応しなくてはいけません。
MRワクチンの接種を急いでください。
※MRワクチンを接種しなくてもいい人
・小1か幼稚園(保育園)年長でMRワクチン2期を接種している子
・1歳以上幼稚園年中までで、麻疹またはMRワクチンを1回接種している子
・1歳未満で保育園に行っていないか、9か月未満で保育園に通っている子(9か月~11か月の保育園児は流行時には接種が勧められます)
・これまでに麻疹に罹ったことが確実な人(ときとして突発性発疹などが誤診されている場合があります)
・これまでに麻疹に罹った人と接触して(家族などで)、その時に罹らなかった人
・いずれも不明だが、40歳以上の人(ただし絶対大丈夫とは言い切れないので心配な場合は検査しても構いません)
なお、現在、日本中で標準的なマニュアルとして参照している竜ヶ崎保健所の麻疹対策マニュアルはこちらです。
http://www.pref.ibaraki.jp/bukyoku/hoken/ryuhc/mashin/masinnmanyuaru.htm
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生徒7人はしか感染 4日間学校閉鎖/工大一高(2007年7月3日 デーリー東北)(2007/07/03)
七人の感染が確認、全員一年生
十二人が発熱などの症状
三日から六日までの四日間、学校閉鎖
先月十九日に一人が高熱を出して欠席し、同二十三日に感染が確認
同二十八日と同三十日に同じクラスの生徒一人ずつが感染
今月二日には別のクラスの四人の感染が確認
一年生から三年生までの十二人が発熱やせきなどの症状を訴えたため、自宅待機
先月二十七日に全校生徒を対象に文書アンケートを実施
「はしかの予防接種を受けていない」「受けたかどうか不明」と回答した生徒が約三百人
岩崎敬夫教頭「最初の感染者が確認された時点で県へ報告するなど万全の対策を取ったつもりだが、結果的に集団感染を防げず残念だ」
工大一で6人が麻疹感染、休校に(2007年7月2日 東奥日報)
六人が麻疹=はしか=に感染・発症
感染が疑われる生徒も十二人
三日から八日まで休校
感染した六人は、いずれも男子一年生
ワクチン接種歴があるのが四人、接種歴なし一人、不明一人
発熱や咳(せき)を訴えているのは十二人(一年生七人、二年生一人、三年生四人)
六月二十八日から、はしかの症状を訴える生徒が出始め