踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

インフルエンザ予防接種の予約受付中(季節性・新型)

2009年08月06日 | 予防接種
 今年の秋から冬の流行に向けて、インフルエンザの予防接種の予約を開始します。電話または窓口でご予約下さい。予防接種は日程の確認などが必要になりますのでメール予約がご利用できません。よろしくお願いします。

 今シーズンは、既に伝えられているように「季節性」と「新型」の2種類が接種できる予定です。新型ワクチンの流通や優先順位はまだ決まっていませんが、小児は上位に入るはずですので、入手できる範囲で希望者に接種したいと思います。時期的には「季節性」が10月から、「新型」はその後になる見込みです。ご予約の方には決まり次第連絡します。

 接種回数は、「季節性」小児は2回が原則、13歳以上は1回または2回
       「新型」いずれの年齢でも2回
で、今シーズンは合計4回の接種となりますがやむを得ないかと思います。

 料金は昨年と同じの予定ですが、新型については再度連絡します。家族の同時接種での割引も昨年までと同様です。(決まったら別紙で案内します)
 新型ワクチンは季節性と同じ製法ですので同等の安全性が期待できるとは思いますが、新しいものですので不確定要因がゼロとは言えません。

(院内報6・7月号より)

インフルエンザ(新型・季節性)は全ての医療機関で診療

2009年08月06日 | 新型インフルエンザ
 新型インフルエンザについては前号にも書いたいたように、患者数の増加とともに規制が緩和されました。現在は「全数把握」ではなくなったので、国内で4千人超という数字も目安でしかありません。もし罹っても「強制的に隔離入院」される心配もなく、「一人発生したら県内全校休校」などということもなくなり、ほぼ季節性に準じた対策になっています。県内ではまだ「発熱外来」を続けているようですが、廃止した県も続出しています。国内では重症化した方は一人もなく、タミフルがないと治らないわけではありません。新型と季節性は、診断、治療、家庭での看護などの原則は変わりません。

 当院では、電話予約、感染症用の診察室、手指の消毒など一般的な院内感染予防対策で、現在も発熱や感染症の患者さんの診察を行っております。かかりつけの患者さんは、熱が出たら一々「センター」に電話したりする必要はなく、これまで通り電話で予約して受診していただければ結構です。流行が本格化すれば、感染症用の診察室を逆に「非感染症」の患者さん用にするなど、状況に応じて感染防止対策をとる予定です。

(院内報6・7月号より)

日本脳炎 新しいワクチンで接種できます

2009年08月06日 | 予防接種
 ご案内が遅くなりましたが、6月から新しい「組織培養型」のワクチンが発売開始になっています。他の予防接種と同様に、当院にお申し込み下さい。供給量が多くないようですので、申し込んでから接種できるまで少し時間がかかる可能性があります。対象年齢は

 第1期 3歳~7歳半まで 初回 3歳  2回
              追加 1年後 1回
 第2期 9歳~12歳(小学校4年生)  1回

 なお、この「組織培養型」ワクチンはこれまで従来型ワクチンを接種したことのない人にしか使えません(第1期初回)。従来型ワクチンを接種したことがある方や、第2期の場合は従来型のワクチンでの接種になります。

 なお、これまで日本脳炎が実質的に停止状態にあったため、第1期を接種せずに7歳半を過ぎた方は、大変遺憾ながら今回の接種再開の対象となっていません。国でも事態は重視していて、いずれ定期接種(無料)として接種できるようになるはずですが、もう少しお待ちいただくか、待てない場合は任意接種(全額自費)として接種するしかないようです。日本脳炎は青森県内にいるかぎり感染する可能性はほとんどありませんが、子どもたちが将来どこに行くかはわかりませんので、必要な回数は接種を済ませておきたいワクチンです。

(院内報6・7月号より)

感染症情報 夏かぜの季節

2009年08月06日 | こども・小児科
 夏かぜの季節に入っていますが、発疹や口の中のブツブツが特徴的な手足口病やヘルパンギーナの流行は今年は目立ちません。典型的な夏かぜは高熱が1~2日みられ、合併症は多くありませんが、熱性けいれんと無菌性(ウイルス性)髄膜炎には注意が必要です。嘔吐や下痢を伴うタイプもありますが、吐き気のある時期を過ぎたら脱水に注意しつつ少量ずつの水分補給で回復していきます。5月から小学生を中心に咳の多くなるタイプもみられています。

(院内報6・7月号より)

ぜんそく教室 8/22 と 9/26

2009年08月06日 | こども・小児科
 今年度の喘息教室は都合により8月22日 (土) と9月26日 (土) の2回の開催に変更します。いずれも会場は当院2階ホール。参加は無料です。

 第1回 「喘息の基礎知識」 喘息の症状 治療 くすり
  8月22日 (土) 15:00~16:00(14:30~ビデオ)

 第2回 「喘息児の日常生活とセルフケア」 環境 運動 ピークフロー
  9月26日 (土) 15:00~16:00(14:30~ビデオ)

(院内報6・7月号より)

ヒブ(Hib)ワクチン 定期接種化と自治体の補助を

2009年08月06日 | 予防接種
 1月から当院でも接種を開始しているヒブ(Hib)ワクチンですが、世界では途上国も含めて100ヶ国以上で定期接種(無料)となっているのに、日本では全額自費の任意接種のままです。当院では1回の接種に7000円(三種混合と同時接種の場合6000円)で、2~6か月児は4回、7~11か月児は3回、1~4歳児は1回の接種が必要になります。

 現在、各方面から定期接種化への働きかけを行っておりますが、政府は「新たなワクチンは副反応などの実績がなければ定期化できない」という姿勢を崩しておらず、現在任意接種における副反応調査が実施されているところです。

 7月現在、全国19自治体でヒブワクチンの助成が実施されていますが、県内では一つもありません。八戸市議会には請願書を提出し、8月には民生委員との懇談会で要請する予定ですが、市民からの声が行政を動かす一番の力になります。皆様からもお知り合いなどを通じて市政に声を届けていきましょう。

(院内報6・7月号より)