踊る小児科医のblog

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タバコ400円から千円時代へ

2010年01月05日 | 禁煙・防煙
タバコ税が10月から増税となり、一箱400円になることが昨年末に決まりました。
実際の増税分は70円で、残りの30円はJTの便乗値上げ分です。

それでも先進諸国最低レベルであることには変わりなく、喫煙規制政策としては不十分なものですが、兎にも角にも増税できて、これをきっかけに多くの喫煙者が禁煙することになるのは間違いありません。

政府・民主党内部でも、この先のロードマップとして、

・毎年値上げし続けて、OECD諸国並みの600円から千円レベルまで上げていく
・たばこ事業法の廃止
・財務大臣所有のJT株の放出、完全民営化
・タバコ規制政策の財務省から厚労省への移管
・受動喫煙防止法・タバコ規制法の制定
・タバコ規制枠組み条約(FCTC)に則った規制の実施(画像警告、広告・プロモーション禁止など)
・葉タバコ農家転作支援

などがテーブルに載っているはずですが、この先の情報は確定的なものではなく、これらを現実のものとしていくために更なる運動と世論の喚起が必要です。

タバコ一箱千円時代はすぐそこまで来ています。

禁煙したくてもやめられない7割の喫煙者はニコチン依存症と言えますが、禁煙したいと思わないという喫煙者は、タバコに対する幻想、錯覚、間違った認識(洗脳)に囚われていて、喫煙者特有のニコチン依存症の精神症状と考えることもできます。

現在、毎日のタバコ代よりもずっと少ない金額で保険診療により禁煙治療ができる時代になっています。

タバコのような半数の人を殺す依存性毒物に囚われた人生から早く開放されたいと思いませんか?

インフルエンザ終息へ ウイルス性胃腸炎流行中

2010年01月05日 | 新型インフルエンザ
全国の小児科医有志が連日データを入力して集計している「MLインフルエンザ流行前線情報データベース」
(私も以前参加していたのですが今は見るだけになってます)
http://ml-flu.children.jp/

毎週月曜日のピークは11月下旬以来低下し続けていたところで、お正月明けの1月4日に注目していたのですが、わずかに認識できる程度の小山で、9月以前のレベルまで下がっています。
もちろん、感受性者がいる限り感染する人は今後もいるでしょうし、冬休みが終わったら小さな流行が見られるところもあるでしょう。
しかし、全体としては終息に向かっていることは間違いありません。
(WHOの事務局長が「終息には程遠い」と言っているのは途上国も含めた世界的な話で、北半球の多くの国では同じようにピークを過ぎているようです)
今後は季節性(特にA香港型)にむしろ注意していくことになります。

現在、流行の中心はウイルス性胃腸炎(ノロまたはロタウイルス)になっています。