細菌性髄膜炎を予防するワクチンと言うと、これまでお伝えしていたヒブ(Hib:インフルエンザ菌)があるじゃないかと思われるかもしれませんが、ヒブの次に主要な細菌である肺炎球菌のワクチンが、世界から大きく遅れてやっと国内でも接種できるようになりました。ヒブと肺炎球菌を合わせると細菌性髄膜炎の9割を防ぐことができ、中耳炎や副鼻腔炎の減少も期待されます。
接種の必要性(細菌性髄膜炎は早期診断が困難で死亡や後遺症の率が高く、抗生剤耐性菌が増えて治療が難しくなっている点)や、接種時期・回数などはヒブと同様ですが、若干異なる点もあるので別にまとめて表にしておきます。高齢者用とは全く異なるワクチンで、助成もなく全額自費になります。1回9000円と高額になりますが、納入価が高いのでこれでも全国最低レベルになるはずです。
三種混合やヒブとの同時接種は可能ですが、3種類の同時接種は実施しないことにします。三種混合と同時接種の場合は8000円になります。
→最近のワクチン情報まとめ(別表PDF)
(院内報より)