踊る小児科医のblog

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インフルエンザ:小児でも流行期に(八戸地域)

2011年01月19日 | 新型インフルエンザ
お正月までは八戸地域では20-30代の若い大人が流行の中心で、急病診療所でも小児のインフルエンザはゼロという状況でした。

お正月あけからポツポツと見られ始め、3学期が始まって今週は今日までの2日半で6名となっており、注意報発令の基準である10名(定点医療機関あたり)に達するかもしれません。(グラフの3週目は本日午前までの値です。)



当院も感染症情報の定点医療機関に指定されておりますが、これまでもほぼ平均値と一致した値となっていますので、八戸地域、あるいは全県的に本格的な流行期に入ったものと判断されます。

予想としては、2月の1週目か2週目でピークとなり、それまでは毎週倍増していくことになると思われます。

昨年中はA香港型の方が多い状況でしたが、全国的には逆転してAH1N1pdm(2009年新型)の方が多くなっているようです。
もしそうだとしたら、小中学生では昨年多くの子どもが感染したため、今シーズンの流行の規模は大きくはならないものと考えられますが、A香港型との混合流行が続けば、それなりに感染者数が増えるかもしれません。

予防接種は希望者にはほぼ終了していますが、まだ接種可能です。