前のentry「放射性セシウムの土壌濃度マップ・航空機モニタリング・農地土壌の放射性物質濃度など<情報整理>」の続きです。ダラダラと書きましたが、実は4月の今中先生の飯舘村調査発表や早川先生のブログ(チェルノブイリとの比較)などでおおよそわかっていたことが確かめられたに過ぎません。今さら私が強調する意味もなさそうですが。
チェルノブイリの地図は今中先生のページのもので、ここでは15Ciを超える第1・第2ゾーンは同じ紫色になっています。
チェルノブイリの避難基準(セシウム137)
40 Ci/km2(1480 kBq/m2)以上 避難(特別規制)対象地域(第1ゾーン)
15-40 Ci/km2(555-1480 kBq/m2) 移住義務対象地域(第2ゾーン)
5-15 Ci/km2(185-555 kBq/m2) 移住権利対象地域(第3ゾーン)
1-5 Ci/km2(37-185 kBq/m2) 放射能管理強化地域(第4ゾーン)
航空機モニタリングの測定結果から、空間線量率とセシウム134+137沈着量のマップを縮小して画像ファイルにしました。詳しくは元のPDFファイルをご覧下さい。(一つ前のentryにリンク掲載)
セシウム沈着量マップの方でチェルノブイリの基準と比較してみます。区切りが違うのでまたがっていて、若干わかりにくい。
赤 3000< 第1ゾーン(1480-)
黄色 1000-3000 第2(555-1480)か第1(1480-)
緑 600-1000 第2(555-1480)
水色 300-600 第3(185-555)か第2(555-1480)
青 100-300 第4(37-185)か第3(185-555)
紺色 60-100 第4(37-185)
鶯色 30-60 管理地域外(-37)か第4(37-185)
茶色 10-30 管理地域外(-37)
土色 ≦10 管理地域外(-37)
(単位:kBq/m2)
目安としては、
☆ セシウムのマップで鶯色以上の広い範囲が放射能管理強化地域(第4ゾーン)。(線量率のマップでは水色の 0.2-0.5μSv/h に相当)
☆ セシウムのマップで水色の一部が移住義務対象地域(第2ゾーン)。(線量率のマップでは緑色の 1.0-1.9μSv/h に相当)
☆ その間の、水色と青の一部は移住権利対象地域(第3ゾーン)に相当するが、今も多数の住民が暮らしている。(線量率のマップでは緑か薄緑 0.5-1.0μSv/h に相当)
「0.3以上は除染、0.6以上は自主避難、1.0以上は避難(移住権利)」と前に書きましたが、それより一段厳しく「0.6以上は移住権利、1.0以上は移住義務地域」と考えた方が良いのかもしれません。チェルノブイリでもフクシマでのこの地域に多数の人が住んでいるわけです。
(0.3、0.6はそれぞれ0.25、0.5としても良いのですが、厳しくなるので少し緩めの数字にしてみました。ちなみに、国の法律で未成年者が働いてはいけない「放射線管理区域」が大体0.6に相当します。そこで小さな子どもが暮らしているのが現実。)
ちなみに、特定避難勧奨地点の基準は7月の時点で3.2μSv/hという高さで、野田新首相が基準を引き下げて対象を大幅に拡大することは期待できません。
首都圏の土壌調査結果はチェルノブイリの基準で色分けされていますが、自宅内外、通学路などの線量率の調査・把握だけでなく、土壌調査も更に細かく実施する必要があるのでしょう。
セシウムのマップで赤・黄・緑の地域は、人が住める程度まで除染することは非常に困難(おそらく不可能)で、莫大な費用がかかるものと予想されます。厳しい現実ですが、住民の方への移住先や就職などの本格的な検討を進めるべきでしょう。
それもどうやって実現するのか全く見当もつきません。例えば青森県内にも限界集落・放棄された農地がかなりあるはずですから、そういう所への集団移住を斡旋するとか。。条件の厳しい土地だと思われるし、新聞投書には原子力施設の林立する青森県への避難はお勧めできないと書きましたが。。
チェルノブイリの地図は今中先生のページのもので、ここでは15Ciを超える第1・第2ゾーンは同じ紫色になっています。
チェルノブイリの避難基準(セシウム137)
40 Ci/km2(1480 kBq/m2)以上 避難(特別規制)対象地域(第1ゾーン)
15-40 Ci/km2(555-1480 kBq/m2) 移住義務対象地域(第2ゾーン)
5-15 Ci/km2(185-555 kBq/m2) 移住権利対象地域(第3ゾーン)
1-5 Ci/km2(37-185 kBq/m2) 放射能管理強化地域(第4ゾーン)
航空機モニタリングの測定結果から、空間線量率とセシウム134+137沈着量のマップを縮小して画像ファイルにしました。詳しくは元のPDFファイルをご覧下さい。(一つ前のentryにリンク掲載)
セシウム沈着量マップの方でチェルノブイリの基準と比較してみます。区切りが違うのでまたがっていて、若干わかりにくい。
赤 3000< 第1ゾーン(1480-)
黄色 1000-3000 第2(555-1480)か第1(1480-)
緑 600-1000 第2(555-1480)
水色 300-600 第3(185-555)か第2(555-1480)
青 100-300 第4(37-185)か第3(185-555)
紺色 60-100 第4(37-185)
鶯色 30-60 管理地域外(-37)か第4(37-185)
茶色 10-30 管理地域外(-37)
土色 ≦10 管理地域外(-37)
(単位:kBq/m2)
目安としては、
☆ セシウムのマップで鶯色以上の広い範囲が放射能管理強化地域(第4ゾーン)。(線量率のマップでは水色の 0.2-0.5μSv/h に相当)
☆ セシウムのマップで水色の一部が移住義務対象地域(第2ゾーン)。(線量率のマップでは緑色の 1.0-1.9μSv/h に相当)
☆ その間の、水色と青の一部は移住権利対象地域(第3ゾーン)に相当するが、今も多数の住民が暮らしている。(線量率のマップでは緑か薄緑 0.5-1.0μSv/h に相当)
「0.3以上は除染、0.6以上は自主避難、1.0以上は避難(移住権利)」と前に書きましたが、それより一段厳しく「0.6以上は移住権利、1.0以上は移住義務地域」と考えた方が良いのかもしれません。チェルノブイリでもフクシマでのこの地域に多数の人が住んでいるわけです。
(0.3、0.6はそれぞれ0.25、0.5としても良いのですが、厳しくなるので少し緩めの数字にしてみました。ちなみに、国の法律で未成年者が働いてはいけない「放射線管理区域」が大体0.6に相当します。そこで小さな子どもが暮らしているのが現実。)
ちなみに、特定避難勧奨地点の基準は7月の時点で3.2μSv/hという高さで、野田新首相が基準を引き下げて対象を大幅に拡大することは期待できません。
首都圏の土壌調査結果はチェルノブイリの基準で色分けされていますが、自宅内外、通学路などの線量率の調査・把握だけでなく、土壌調査も更に細かく実施する必要があるのでしょう。
セシウムのマップで赤・黄・緑の地域は、人が住める程度まで除染することは非常に困難(おそらく不可能)で、莫大な費用がかかるものと予想されます。厳しい現実ですが、住民の方への移住先や就職などの本格的な検討を進めるべきでしょう。
それもどうやって実現するのか全く見当もつきません。例えば青森県内にも限界集落・放棄された農地がかなりあるはずですから、そういう所への集団移住を斡旋するとか。。条件の厳しい土地だと思われるし、新聞投書には原子力施設の林立する青森県への避難はお勧めできないと書きましたが。。