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中高生必読 堤未果 著『政府は必ず嘘をつく』 歴史は偽りを理解し政府を鵜呑みにせず判断するためにある

2013年01月07日 | 東日本大震災・原発事故
堤未果著『政府は必ず嘘をつく』の「読書メーター」への短評と、本文から一部メモしたものを引用しておきます。

中高生必読。NIEでメディアを信じて学びましょうなどという馬鹿げた教育をするより、本書と『社会の真実のみつけ方』を必須課題に指定して、政府・学校・メディアに騙されない人間をつくっていくしかない。無論、政府・学校・メディアが支配されている現状では困難だが。。第3章の「アメリカ型資本主義から脱出したアルゼンチン」から、国民があきらめずに国を変えていくことを学ぶ。

「政府は嘘をつくものです。ですから歴史は、偽りを理解し、政府が言うことを鵜呑みにせず判断するためにあるのです」 ハワード・ジン(歴史学者)

「私の国であれだけ政府に都合がいい報道をさせようとしたら、ジャーナリストを拷問することになるでしょう。いったい日本政府は、どんな方法を使っているのですか?」 ジプシー・トーブ(ロシア人ジャーナリスト)

「あなたたち日本人は、リビアのことを何もわかっていない。西側のマスコミしか見ないからです。私にはリビアにたくさん友人がいるけれど、彼らは高学歴・高福祉の国であるリビアを誇りに思っています。アフリカ大陸で最も生活水準が高いリビアでは、教育も医療も無料で、女性も尊重されている。日本の人たちは、そういうことを知っていますか?」 ヴェロニカ・ランソデール(チリ出身・東京在住)

「いったいアメリカの子供たちは、どこで情報リテラシーを身につければいいのでしょう? 自分の頭で考えなくなる点数至上主義教育と、この国を支配する企業メディアのダブルパンチを受けながら」

「私たちが忘れてはならないことは、フェイスブックもツイッターも民間企業だということです。すみずみまで<コーポラティズム>が支配するこの国で、8億以上のアカウント人口を持つフェイスブックと2億人のユーザーが利用するツイッターが、政治から中立だと考えるほうが不自然ですよ」

「資本主義が犯した最大の罪は、人間性を破壊したことです」 アルバート・アインシュタイン

「ネットで見る限り、日本の大手マスコミの報道は全体国家に近いですね。9.11後のアメリカの報道とそっくりだ」 マーク・オルセン(イラク帰還兵)

「それでも、人間を壊すこの価値観に飲み込まれそうな世界の中で、未来をあきらめない大人たちの存在が、子供たちの勇気になると信じたい。世界が変わるのを待っていないで、それを見る私たち自身の目を変えるのだ」

-- 堤未果『政府は必ず嘘をつく』より

堤未果『政府は必ず嘘をつく』によると、アメリカでは低所得者層ほどテレビの視聴時間が長い。データがあるかどうか知らないが、おそらく日本でも同様だろう。低所得者層ほど肥満も多く、喫煙率も高い。多分パチンコも。中高年でテレビをよく見てネットは利用せず選挙では投票する。メディア操作は簡単。

「このまま安倍自民党政権が圧勝の元に誕生したら、真っ先に手をつけるのは言論統制、ネット規制の強化だろう。」(2012.12.13のtwitter)