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「風疹の流行」はいま現実に起きている危機 赤ちゃんを救うのはワクチン以外にはない twitterまとめ

2013年04月17日 | 予防接種
「院内報2・3月号より」MR(麻疹・風疹)ワクチンは、中1・高3に5年間実施していた3・4期が終了しました。1歳と入学前の1・2期は従来通りです。現在、首都圏の成人男性を中心に風疹の流行が拡大しており、先天性風疹症候群も増加しています。青森県には流行の波は押し寄せてませんが、それだけ感染する可能性のある人が多く残っていると言うこともできます。行政の補助がないので有料になりますが、MR(または風疹ワクチン)を2回接種していない23歳以上の世代の方には男女とも接種をお勧めします。

4月16日 twitterまとめ

風疹の流行(小解説)①今年3480人というのは全国での全患者数。6割は首都圏。インフルエンザなんかで出てくるのは定点医療機関あたりの数字で、実際には百万~千万という数であり、ケタが全く違う。
posted at 16:45:32

②流行の主体は大人の男で、会社で1人、接触者が2週間後にまた1人と感染していても、普通の人が周囲に流行を感じられないのは当然。東京で1万人に1人。内科医で数人診たかという程度。
posted at 16:45:42

③風疹 発生動向調査 http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/700-idsc/2131-rubella-doko.html ←速報グラフ
posted at 16:46:18

④神戸市では1年で風疹患者89名という流行の中で、先天性風疹症候群が2名も発生している。http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/rubella-iasrs/3398-pr3984.html
posted at 16:46:29

⑤風疹も麻疹と一緒に制圧・根絶を目指しているが、麻疹の目標は年間120人。風疹の数千~1万人というレベルは桁違い。先天性風疹症候群や妊娠中絶が増加するのは目に見えている。
posted at 16:48:20

⑥先天性風疹症候群患者数 2000年より 1 1 1 1 10 2 0 0 0 2 0 1 5 3+。流行が拡大した2012年で5人、それを数倍上回る2013年は3ケ月でもう3人。http://www.nih.go.jp/niid/ja/rubella-m-111/700-idsc/3158-rubella-crs-20130130.html
posted at 17:01:43

⑦流行収束の条件:1)みんな罹ってしまう、2)季節性があるので収まるのを待つ、3)ワクチン接種。1)は感受性者(罹ってないしワクチンによる抗体もない人)が莫大な人数なので1年や2年では終わらない。2)も完全には収束せずまた増える。要するに、3)のワクチン接種しかない。
posted at 17:09:08

↑無論、1)2)は先天性風疹症候群が大量に発生することになる。

23歳以上の世代は、もし風疹を1回接種していても、風疹単独ではなく麻疹・風疹(MR)ワクチンで2回目を。 風疹の予防接種、1回受ければ大丈夫?http://www.nhk.or.jp/seikatsu-blog/400/151620.html
posted at 17:12:37

NHKストップ風疹 @nhk_stopfushin さんをフォローしました。「クローズアップ現代」の放送を今月中に予定しているとのこと。
posted at 17:19:31

NHK NEWS WEB ストップ風疹 ~赤ちゃんを守れ~ http://www.nhk.or.jp/news/stopfushin/
posted at 17:23:35

風疹単独ワクチンは入手困難なので、もし希望されても麻疹・風疹(MR)ワクチンになります。
posted at 17:32:57

「風疹の流行なんてない」「周囲に罹った人はいない」「誇大(虚偽)報道」とか言ってる人が、どうも脱原発の人たちとオーバーラップしてるみたい。頭が痛い。だから簡単に批判されちゃうんだって。あれもこれも。
posted at 17:35:56

なぜ「放射能から子どもを守れ」と言ってる人が「風疹から赤ちゃんを守れ」に反対するのか。「政府・メディア・医者を信用するな」「ワクチンは害悪」。結局リスク比較の問題になるが、原発事故でリスク比較が権力側に都合良く利用されたために、リスク比較自体を合理的に受け止める素地が失われた。
posted at 17:58:55