昨年末のクローズアップ現代で取り上げられ、このブログにも「アスベスト 広がる被害 遅れた対策」でコメントしたのに引き続き、今回の一連の騒動で「アスベスト 住民被害の衝撃」が7月28日に放送されました。
今回は、周辺住民の被害、特に30年以上前に子どもの頃住んでいたところから200mも離れた工場からの飛散被害の可能性や、早期診断の重要性、アスベストによる中皮種だけでなく、肺がんがタバコによるものとして見逃されている可能性などに触れられていました。
この中で、喫煙、アスベストと肺がんの関係については大きな誤解を招きかねない内容なので、注意を喚起しておきます。アスベスト暴露で喫煙者の肺がんについて、アスベスト暴露の影響が見逃されている可能性が高いことが指摘されていましたが、これは、アスベスト暴露で喫煙者が肺がんになった場合、タバコとは関係なくアスベストが原因だということではなく、両者が合わさると相乗効果で50倍も危険性が高くなるというデータが出ているのです。
石綿曝露
なし あり
非喫煙者 1倍 5倍
喫煙者 10倍 50倍
また、アスベスト規制や対策について、欧米から情報が出ているのに産業界優先で20年も遅れ、薬害エイズなどと同じ構造ということが言われています。全くその通りで、昨年末にコメントしたときに書いたように、同じ構図でタバコ問題では2桁も3桁も違う死者の山を築きながら、欧米に30年も遅れた対策をやっととりはじめたに過ぎません。しかも、それは遅々としたものであり、マスコミはアスベスト問題で大騒ぎしても、タバコ問題でJTと国の責任を問おうという記事は全く出てきません。
アスベスト 住民被害の衝撃(7月28日放送)
アスベストが原因とされる「中皮腫」と呼ばれるがんによる深刻な健康被害の実態が今、次々と明らかになっている。アスベストは耐久性や耐火性に優れ、安価なことから「奇跡の鉱物」とも言われ、高度経済成長時代にはピーク時で年間35万トンが輸入され、さまざまな工業製品に使われていた。アスベストの危険性は、1970年代初頭には指摘されはじめていたが、90年代まで使用され続けるなど、国や企業の対応は遅れ、この間に被害が広範囲に広がっていた。番組では、被害公表の発端となった大手機械メーカー「クボタ」の実情と更なる被害を防ぐために葛藤する医療現場など取り上げる。スタジオゲスト:高橋 謙さん(産業医科大学・教授)(NO.2120)
今回は、周辺住民の被害、特に30年以上前に子どもの頃住んでいたところから200mも離れた工場からの飛散被害の可能性や、早期診断の重要性、アスベストによる中皮種だけでなく、肺がんがタバコによるものとして見逃されている可能性などに触れられていました。
この中で、喫煙、アスベストと肺がんの関係については大きな誤解を招きかねない内容なので、注意を喚起しておきます。アスベスト暴露で喫煙者の肺がんについて、アスベスト暴露の影響が見逃されている可能性が高いことが指摘されていましたが、これは、アスベスト暴露で喫煙者が肺がんになった場合、タバコとは関係なくアスベストが原因だということではなく、両者が合わさると相乗効果で50倍も危険性が高くなるというデータが出ているのです。
石綿曝露
なし あり
非喫煙者 1倍 5倍
喫煙者 10倍 50倍
また、アスベスト規制や対策について、欧米から情報が出ているのに産業界優先で20年も遅れ、薬害エイズなどと同じ構造ということが言われています。全くその通りで、昨年末にコメントしたときに書いたように、同じ構図でタバコ問題では2桁も3桁も違う死者の山を築きながら、欧米に30年も遅れた対策をやっととりはじめたに過ぎません。しかも、それは遅々としたものであり、マスコミはアスベスト問題で大騒ぎしても、タバコ問題でJTと国の責任を問おうという記事は全く出てきません。
アスベスト 住民被害の衝撃(7月28日放送)
アスベストが原因とされる「中皮腫」と呼ばれるがんによる深刻な健康被害の実態が今、次々と明らかになっている。アスベストは耐久性や耐火性に優れ、安価なことから「奇跡の鉱物」とも言われ、高度経済成長時代にはピーク時で年間35万トンが輸入され、さまざまな工業製品に使われていた。アスベストの危険性は、1970年代初頭には指摘されはじめていたが、90年代まで使用され続けるなど、国や企業の対応は遅れ、この間に被害が広範囲に広がっていた。番組では、被害公表の発端となった大手機械メーカー「クボタ」の実情と更なる被害を防ぐために葛藤する医療現場など取り上げる。スタジオゲスト:高橋 謙さん(産業医科大学・教授)(NO.2120)
薬害エイズ・アスベスト・タバコ煙害と政府の対応・対策の遅れ(隠蔽)などとても似ていますね。
TBさせて頂きます。
こちらからもTBさせていただきました。