踊る小児科医のblog

青森県八戸市 くば小児科クリニック 感染症 予防接種 禁煙 核燃・原発

たばことスポーツは無縁(無煙)です-相撲協会が一発KO

2004年06月11日 | 禁煙・防煙
前置きを後回しにして、先に本題を書きます。昨年の八戸市中体連では東運動公園野球場で何の規制もなく観客(保護者)が喫煙していて煙が周囲に漂っていましたが、今年は小中学校の敷地内禁煙が実現したものの、学校外の屋外競技場における禁煙が全校の家族に徹底されるかどうか、不安があります。

2002年のWHO世界禁煙デーの標語は「たばことスポーツは無縁(無煙)です。-きれいにやろう!(Tobacoo free sports : play it clean)」でした。(日本語がしっくり来ませんがこれは致し方ないか)

振り返ってわが国の「国技」とされる大相撲では、名古屋場所における枡席の禁煙について愛知県教委の要請にもかかわらず「枡席に灰皿はおいて全面禁煙にはしないが場内放送で禁煙を呼びかける」などという何の解決にもならない方法で誤魔化すつもりで、しかも国技館の禁煙については市民団体からの要請にも関わらずすぐに実現させるつもりはないようです。(もちろん、健康増進法違反)

しかも、その報道において「伝統的に喫煙が許されていた枡席で」などと相撲なら何でも「伝統」を振りかざせばしのげると思っている北の海理事長と同じレベルで表現するマスコミ。。。

あまりの低レベルに、相撲ファンをやめようかとも考えたのですが、ファンを何よりも大切にする郷土の星・貴ノ浪関(引退は惜しまれます)に何とか訴えかけたいと考えていたところ、こんな訴訟が起こされました。野田氏に拍手。勝負はあっけないものでした(相撲協会が勝てる見込みはゼロ)。

禁煙訴訟:国技館の喫煙制限求め相撲協会を提訴
 国技館で喫煙が制限されていないため、大相撲観戦に支障を来したのは日本相撲協会(北の湖理事長)の管理義務違反だとして、神奈川県小田原市の司法書士、野田順一さん(56)が10日、同協会を相手取り、観戦のために支払った料金の4分の1に当たる5650円の損害賠償を求める訴訟を横浜地裁小田原支部に起こした。
 訴状などによると、野田さんは今年の5月場所千秋楽(5月23日)を国技館1階の升席Aで観戦した。しかし周囲の観客が吸うたばこで、約3時間半にわたって「筆舌に尽くしがたい苦痛」を味わいながらの観戦を余儀なくされたと主張。同協会が健康増進法などに基づいて受動喫煙を防ぎ、観客に支障なく観戦させる管理義務を果たさなかったと訴えている。【大西康裕】(毎日新聞 2004年6月11日 21時51分)

野田氏のホームページに訴状が掲載されています。

最新の画像もっと見る

1 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
大相撲:悪あがき (くば)
2004-12-02 09:11:25
節煙とは姑息な kuba_1996さん

#現役時代の北の湖は真っ向勝負で憎らしいほどの強さを誇ったものでしたが、こんな姑息なことをしてスポーツマンとして恥ずかしくないのだろうか?



大相撲:升席での節煙を呼びかけ

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/feature/news/20040703k0000e050050000c.html (2004年07月03日 15時19分)



大相撲:対応が遅すぎるが… kuba_1996さん

やっと観念したようですが、ただ禁煙にするだけのことで、実施に何ヶ月もかかるとは。。。まあしかし、これも一歩前進ということで記録に留めておきましょう。



大相撲:煙害に「NO」 両国国技館、全席禁煙へ--来年初場所から

 日本相撲協会の北の湖理事長は12日、来年1月の初場所から、国技館(東京・両国)の観客席を全席禁煙にする方針を示した。同理事長は「秋場所については節煙を呼び掛ける」と語った。

 国技館は現在、土俵脇の砂かぶりや2階の椅子席は禁煙だが、木枠で囲った灰皿が置かれている升席での喫煙は特例で認められている。初場所から灰皿を撤去し、所定の喫煙所以外では吸えなくなる。

http://www.mainichi-msn.co.jp/sports/battle/news/20040713ddm041050145000c.html (2004年07月15日 23時10分)



Re:大相撲:悪あがき kuba_1996さん

#どうもこのニュースをみると、タバコ業界が裏で手回ししているような気がしますね(根拠はありませんが)。



大相撲・国技館煙害訴訟:協会側、争う構え--横浜地裁小田原支部

 国技館の升席での喫煙で精神的苦痛を受けたとして、日本相撲協会が損害賠償を求められた訴訟の第1回口頭弁論が15日、横浜地裁小田原支部であった。相撲協会は12日に来年の初場所から国技館を全席禁煙にすると発表したが、訴訟では「受動喫煙防止は直ちに法的義務を負わない」などとして争う姿勢を示した。

 訴えているのは神奈川県小田原市の司法書士、野田順一さん(56)。同協会が健康増進法や興行場法などに基づく受動喫煙の防止措置を怠り、5月の大相撲観戦に支障を来したのは管理義務違反に当たるとして、観戦料4分の1に相当する5650円の損害賠償を求めた。(2004年07月22日 16時11分)
返信する

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。