踊る小児科医のblog

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温暖化で青森リンゴは壊滅、白浜も消滅

2007年01月18日 | 環境・エネルギー
昨日放映のNEWS23地球破壊(アル・ゴアと市民との対話)の続きです。昨日のタイトルの「不都合な真実」は映画からのものですが、番組の中では簡単に紹介されただけです。でも、見ておかないと。

(以下、番組のメモ)
現在までに百年で0.7℃上昇。
気温2℃上昇は、早ければ2026年。
百年後を、スーパーコンピュータでシミュレーション。
百年後は、4-5℃。2100年に。そのときどうなるか。
南極とグリーンランドの氷が溶けて、海面が上がる。6-7m上昇。
壊滅的な変化をもたらす。グリーンランドの氷を溶かし続けている。
100年後には大量の水が海に流れ出し、海面が上がる。
6m上がると世界中で影響。東京やNYで50cmの上昇で被害が。
厳島神社で既に被害がひどく。大型台風や異常潮位。
これ以上の環境悪化で世界遺産もダメに。
仮に1m上昇すると日本の砂浜の9割がなくなる。
東京で1m上昇すると江戸川区などが水没。国技館。北千住。
5mでは東京湾から50キロまで。日本では最大1500万人の被害。

将来の干ばつも促進させる。それを予言しているような人々に会いに行った。
ケニアの遊牧民族。地球温暖化のカナリア。数千年生き方を変えていない。
トゥルカナ族。広大な平原。家族単位で移動を繰り返している。
ラクダの放牧から始まる。牛、山羊など。二人の妻と8人の子ども。
肝腎の家畜が次々と死んでいる。ケニヤ北部の激しい干ばつ。
どんどん悪くなっている。気温は40℃近く。飲み水も奪おうとしている。
食べ物は子どもたちに優先。大人の食事は回数を減らしている。
人類全体の未来の姿を先取りしている。
辛うじて遊牧を続ける若者から民族の未来を憂える言葉。
干ばつにより遊牧をやめて町に移住する人々。遊牧は幸せだった。
薪は週に1-2回しか売れない。誇りである民族衣装を着ない。
生きていても死んだも同然の人間だ。
子どもたちの将来、明るい未来はない。家畜がいないのだから。
私たちが殺しあいをしているから神が怒って雨を止めた、と。
彼らに本当のことを告げた。先進国が原因だと。

ゴア 天候は変化している。大きな変化。
ワシントンに桜の木が贈られた。1月の1週に咲いた。世界全体に大きな影響。
日本の問題。食料。桜の開花。真夏日が増えている。
暦通りにしても作物は出来ない。
京都で5%の減収。イネが全部倒伏。米は気温の変化に敏感。
リンゴは産地が変わってくる。
現在は東北と長野で9割。将来は北海道が主流に。
デング熱。熱帯シマ蚊は台湾にいないはずだった。
昨年、日本でも熱帯シマ蚊が見つかった。日本でも定着する可能性。
食料、感染症、未来の子どもたちの命を奪いかねない。

中学生 世界中の人々が自覚する必要があるが。
ゴア まず問題を知ること。生活を変える。若者が影響を受ける。声を上げるべき。
中学生 月や火星は。
我々はニューオーリンズからも避難できなかった。移住など考えられない。
逃げずに闘わなければいけない。人類の未来の為の道徳的、精神的な闘いだ。
ブッシュ 損をするようなことはしない。
京都議定書からの離脱を政権の最初に決めた。根本的な欠陥がある。
温暖化は起きていない、と。
ピルツ氏、環境政策の立案に携わる。政府の報告書が送り返されてきた。
科学的な結論を、可能性を示唆していると変えられていた。
変えたのは、石油業界からホワイトハウスに送り込まれていた人物。
排出削減への独自路線? 経済発展を優先する路線は変わっていない。
いま減らすことに真剣になっていない。
アメリカの路線に多くの人は納得できない。会場全員。ゴアも。
市民 政権が変わったとは言え離脱には怒っている。
ゴア それは正しい。批准すべき。アメリカ中で講演している。
筑紫 日本も自慢できない。8%増えている。6%減らさなければいけない。
市民 政権が変わったらどういう取り組みを。
ゴア 2つの政党の候補が2人とも優先事項にすること。
筑紫 ゴアがもう1回なるべきでは。拍手。
ゴア 嬉しいし感謝するがその予定はない。政治への熱は冷めた。

中国。増え続けるCO2、世界第2位。近い将来アメリカを超える。
5年間で20%減らす。経済成長を続けながらどう温暖化を防ぐのか。
ある実験。燃焼実験炉。鉄鋼産業。日本の省エネ技術。
関心のない人か、関心があれば手遅れだと思う人。
どうすればいいのか。新しい電球の例。
市民 大量生産大量消費の生き方が残っていたら。
ゴア 多くの人は社会の大きな変化が必要だと思ったら、何もできない。
走る前に歩いてみましょう。
この美しい地球の命が失われていく。
健康な姿に戻して欲しい。
2007年に、日本、アメリカ、世界が、手を取り合って、止めたのだと。
今です。

南アフリカの民話。山火事に水を1滴垂らし続けたハチドリのように、私たちは今ここでできることを。
レジ袋3割削減。「このままでよろしいですか」の一言で。
頻発する大雨を利用する。雨水生活利用。
一番影響を受ける漁師たち。リサイクル。合成洗剤は使わない。
エアコンを使わない。アイドリングストップ。
一時点灯スイッチ。最先端のエコハウス。お金に余裕のある方。
わずかでもはじめるしかない。
将来の子どもたちにどんな地球を渡すかは我々にかかっている。

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3 コメント

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私も見てました (ジャン)
2007-01-18 17:23:27
途中からですが、私もテレビ見てました。
確かに怖い現実であり、考えさせられる事です。
以前環境に取り組み、一人ひとりが出来ること。
3R等みんなで努力することが大事などといっていたのですが、現実的には行政の力無しには事が大きく変わることは
難しいのでは、と諦めてしまいそうな気がしてしまいそうです。

以前ワインの番組を見ていたら、メーカー等が早くも、温暖化対応の葡萄の産地の土地を確保しているとの事でした。
温暖化を防ぐよりそれに順応しようとするたくましさを企業は持っているということでしょうか。

このような企業並みに行政も対策を立ててくれれば、少しは良くなれるのにと思ってしまいました。
他力本願じゃなく自分たちで変えていかなければ、ということはわかっているつもりだったのに、自分の非力さばかり感じる今日この頃です。何か愚痴っぽいですね。
支離滅裂に成ってきたのでこの辺で・・・。
問題提起お願いします。

PS 残念ながら私は喫煙者です。
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Unknown (nobu303)
2007-01-18 19:27:45
僕はテレビ番組は見ていないですが、ニュースでこの映画の事は見ました。
本当に、一人一人が小さな事をすること。それしかないんですよね。

イオンがレジ袋を有料化した新聞記事を見ました。
ほかのスーパーは、顧客が離れるから怖い。行政が音頭をとってくれれば考える・・・(ー_ーメ)

消費者は強いんです。買うということは企業を応援できるんです。僕はがんばる企業を応援したい。
返信する
できること (くば)
2007-01-18 23:43:36
ジャンさん、nobu303さん、ありがとうございます。
私も何も出来ていないし、何の考えもないのですが、ハチドリのように一人一人が、少なくとも1980年の生活レベルに戻るのは何の苦痛もないと思うんですよね。
レジ袋を有料にすれば客が離れると思うスーパー、店を禁煙にすれば客が減ると思う飲食店、そういった経営者よりも客の意識のほうがずっと進んでいるはず。。
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