以下の文章は八戸市学校保健功労賞の受賞に際して八戸市医師会の会報に掲載された文章ですが、そのまま再掲します。
2011年3月15日には放射性物質の最大級の放出があり、関東から東北の広い範囲が汚染された。この日は平日で、福島の中通りでも学校は再開していた。体育などの屋外活動も行われていたかもしれない。この時に「学校があるから避難できなかった」という複数の方の声を確認している。4月になって学校の汚染が社会問題となったが、放射性物質の大量放出が続いていたこの週は、避難させるか最低でも自宅待機とすべきであった。しかし、そのような声は教師からも校医からも寡聞にして聞かない。
3月21日に福島市で開催された山下俊一教授の講演をいち早くネットで聞き、これは大変な時代が来ると暗い予感に脅えたが、現実はその予想を遥かに越えたものとなった。当時の「何も言えない」風潮に対し、ブログで率直な意見を訴えたのは中学2年生、まだ14歳のアイドルであり、匿名の大人たちからバッシングの嵐を浴びせられた。しかし、彼女の危惧の方が的を射ていたことはその後の歴史が証明している。彼女は大多数の大人とは違い、自らものを考え、判断し、行動することができたのだ。
現在、校医を務めている二つの小学校で、毎年6年生に「だまされないで!タバコの害の真実」と題した喫煙防止教室を開催している。タバコ問題と原発・核燃問題はほとんど同じ構造にあり、政官財学メディアの癒着の中で、命よりもお金を優先させる生き方から生じている。震災後は必ず原発事故の話を交えて、政府やマスコミ、「先生」と呼ばれる専門家(医師や教師を含む)、世の中の大人たちの話をそのまま鵜呑みにして信じないようにと訴えている。
今のこのご時世では、この話に対して教育委員会が何らかの圧力をかけてくる時代が来ることもあり得ると考えている。その時に、医師会が守ってくれることもあまり期待していない。
依頼された原稿の趣旨とかけ離れた内容となったことをお詫びするが、15年勤続による功労賞を頂戴したお礼にかえて、子どもたちの未来のために一言申し述べさせていただいた。
(院内報2012年12月・2013年1月号より)
2011年3月15日には放射性物質の最大級の放出があり、関東から東北の広い範囲が汚染された。この日は平日で、福島の中通りでも学校は再開していた。体育などの屋外活動も行われていたかもしれない。この時に「学校があるから避難できなかった」という複数の方の声を確認している。4月になって学校の汚染が社会問題となったが、放射性物質の大量放出が続いていたこの週は、避難させるか最低でも自宅待機とすべきであった。しかし、そのような声は教師からも校医からも寡聞にして聞かない。
3月21日に福島市で開催された山下俊一教授の講演をいち早くネットで聞き、これは大変な時代が来ると暗い予感に脅えたが、現実はその予想を遥かに越えたものとなった。当時の「何も言えない」風潮に対し、ブログで率直な意見を訴えたのは中学2年生、まだ14歳のアイドルであり、匿名の大人たちからバッシングの嵐を浴びせられた。しかし、彼女の危惧の方が的を射ていたことはその後の歴史が証明している。彼女は大多数の大人とは違い、自らものを考え、判断し、行動することができたのだ。
現在、校医を務めている二つの小学校で、毎年6年生に「だまされないで!タバコの害の真実」と題した喫煙防止教室を開催している。タバコ問題と原発・核燃問題はほとんど同じ構造にあり、政官財学メディアの癒着の中で、命よりもお金を優先させる生き方から生じている。震災後は必ず原発事故の話を交えて、政府やマスコミ、「先生」と呼ばれる専門家(医師や教師を含む)、世の中の大人たちの話をそのまま鵜呑みにして信じないようにと訴えている。
今のこのご時世では、この話に対して教育委員会が何らかの圧力をかけてくる時代が来ることもあり得ると考えている。その時に、医師会が守ってくれることもあまり期待していない。
依頼された原稿の趣旨とかけ離れた内容となったことをお詫びするが、15年勤続による功労賞を頂戴したお礼にかえて、子どもたちの未来のために一言申し述べさせていただいた。
(院内報2012年12月・2013年1月号より)
なかなか会報に書けるものではありません。
無知な人は気違いあつかいでしょうね。
14歳のアイドルってどなたでしょう?
ちょっと興味が、、
http://blog.livedoor.jp/medicalsolutions/archives/51966467.html
2011年4月、ある勉強会の後に上昌広東大医科研特任教授と飲んだ際、彼が私に酔っ払って言っていた言葉には驚いた。
「福島市も郡山市も、とてもじゃないが避難させられん。将来奴ら(福島県民のこと)は、集団訴訟とかするんやろなあ」
福島県民のことを「奴ら」と言った彼の口元を、思わず見返した記憶が今も鮮明に残っている。
また、昨年4月ころ、医療ジャーナリストの伊藤隼也氏から直接聞いた話だが、上教授は伊藤氏に「南相馬はアブナイですよ」とハッキリ仰っている。
つまり上教授は、そもそも浜通りの住民の健康被害が発生することを予測しながら、住民避難を訴えずに活動している、ということである。
『原発事故被害地おける、医師らによる「被曝調査活動」の本質』
http://blog.livedoor.jp/medicalsolutions/archives/51966467.html
この上昌広という人については、以前から意見が異なるだけでなく違和感を感じていたのですが、あまり興味がなかったので詳しくは知りませんでした。
14歳のアイドルは「藤波心」さん。いまは高1。
2011年03月23日 批難覚悟で・・・・
http://ameblo.jp/cocoro2008/entry-10839026826.html
批難覚悟で、、よみました。
もの凄い正論を述べられていて、
素晴らしい方ですね。
アイドルにしておくのはもったいない位。
それも14歳。
うちの子も14歳ですが、原子力の話しを
ずっとしていますが、未だに実感出来ていない
様子です。