熊本熊的日常

日常生活についての雑記

交通至便

2006年08月14日 | Weblog
特急の専用車両が走る鉄道沿線は気をつけた方がよい。小田急、西武、東武、京成のことである。各駅停車以外の列車があり、しかも一般車両とは違う特別車両を運行するのであれば、その優先順位は当然高くなる。その特急の他に、一般車両で急行だの準急だのが走る。各駅停車のダイヤは、そうした特別な列車の間隙を縫って編成される。所々で特急や急行の通過待ちを余儀なくされ、本来なら10分程度で行くことができる先に行くのに、倍近い時間がかかったりする。あるいは、各駅停車に乗り遅れると、次の列車が到着するまでの間に、通過列車が通り過ぎるのを待たなければならず、そうした待ち時間を含めると、目的地への到着までに予想外に時間がかかることもある。

しかし、各駅停車しか停車しない駅の近くであっても、不動産の広告などには「交通至便」と書かれていたりする。確かに駅が近いのは便利である。一方で、駅が近ければ、朝早くから深夜まで、鉄道の騒音に曝されるということでもある。さらに駅からの人の流れに面した立地の場合、家の敷地にゴミをポイ捨てされることもある。そうした不愉快を補って余りあるほど便利ならよい。しかし、肝心の交通が不愉快を撒き散らして目の前を通り過ぎるだけならば、それは「至便」とは言えない。