熊本熊的日常

日常生活についての雑記

恐るべし、お役所仕事

2006年08月21日 | Weblog
昔、何かの小説で、主人公が役所と喧嘩をするつもりで出かけていったら、担当職員の腰が低く、しかも障害者だったので、すっかり気勢を削がれて相手の言いなりになってしまった、という話を読んだことがある。「権力」という言葉には威圧的な響きを感じるが、その執行方法は一様ではない。

今日、所用で都税事務所を訪れた。窓口の職員は開口一番「いつも納税にご協力頂きありがとうございます」と元気がよい。そう言われれば「いえいえとんでもございません」という気になるものだ。尤も「協力」しているつもりは無い。

気分というものは容易に変化する。口のききかたひとつで相手を意のままに動かすこともできるのだろう。恐らく、権力はそのような術を研究している。「お役所仕事」という言葉には硬直的、非効率、といったイメージを感じるが、少なくとも現場の担当者は百戦錬磨である。お役所仕事を侮ってはいけないと思った。